
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ(1695-1764):
・合奏協奏曲 ハ短調 op.1-11
・ヴァイオリン協奏曲 イ長調 op.3-11
・合奏協奏曲 変ホ長調《 アリアンナの嘆き》 op.7-6
・ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 op.3-2
・パストラーレ(合奏協奏曲 ヘ短調 op.1-8より)
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
【メンバー】
ヴァイオリン1:ステファノ・バルネスキ、ファブリツィオ・ハイム・チプリアーニ、松永綾子、リアナ・モスカ
ヴァイオリン2:マルコ・ビアンキ、ボリス・ベゲルマン、アンジェロ・カルヴォ、フランチェスコ・コッレッティ
ヴィオラ:エルネスト・ブラッヒャー、マリア・クリスティーナ・ヴァジ
チェロ:パオロ・ベスキ、エレーナ・ルッソ
ダブルベース:ジャンカルロ・デ・フレンツァ
テオルボ:ミケーレ・パソッティ
ハープ:マルグレート・ケル
チェンバロ&オルガン:リッカルド・ドーニ
録音:2022年12月13-17日、エウレギオ・グスタフ・マーラー文化センター(イタリア、トブラハ)
「18世紀のパガニーニ」ロカテッリ作品集
ファウストが放つ決定的名演
アントニーニ×イル・ジャルディーノ・アルモニコとの化学反応!!
★世界最高峰のヴァイオリン奏者としての存在感を確かなものにしているイザベル・ファウスト。毎回注目の新譜ですが、今回は、アントニーニ率いるイル・ジャルディーノ・アルモニコと共演して、「18 世紀のパガニーニ」と謳われるロカテッリの作品を録音しました。グラモフォン・アワードなど世界的に大変高い評価を得たモーツァルトのヴァイオリン協奏曲全曲(KKC-5691 / HMC-902230、2015-16 年録音) 以来の録音での共演。気品に満ちつつも華があり、《アリアンナの嘆き》でのやわらかくも劇的な響きなど、天下一品。演奏と作曲の両面で破格の才の持ち主であった音楽家ロカテッリの天才ぶりを実感させてくれるプログラムです。
★ 「18 世紀のパガニーニ」と呼ばれるロカテッリ。1733 年に24 曲の無伴奏カプリース集『ヴァイオリンの技法op.3』をしておりますが、それぞれに超絶技巧のカデンツァが含まれ、今なお実現可能すれすれの技術的難曲ばかり。まるでパガニーニといえます。また、しばしば奏者が要求される左手の極限までの伸長(当時のヴァイオリンよりも、現代のヴァイオリンのほうが指板が長いですが、ファウストは、ロカテッリが、ヴァイオリンの指板が長くなったきっかけでは、とすら言っています)、高音域の多用、弦の上での弓の頻繁な跳躍(ロカテッリは1 年で12 本の弓を消耗させたという伝説もある) など、ありとあらゆる高い技術が要求されます。しかしその音楽は、じつに典雅にして、オペラのような劇的な表現をも擁しています。ここに収録された作品にも、前例のないヴィルトゥオジティで、ヴァイオリンの音楽を劇的に進化させたロカテッリの神髄が詰まっています。ディスク最後に収録されているパストラーレは、独奏ヴァイオリンと管弦楽を含まないアンサンブルによる演奏ということを忘れる瞬間もあるような、多彩な音色に驚かされます。ファウストとイル・ジャルデイーノ・アルモニコ、そしてアントニーニのアンサンブルの妙で聴く、ロカテッリの決定盤の登場です。
キングインターナショナル
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モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲(全曲)KKC5691/2
イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」(ガット弦使用))
イル・ジャルディーノ・アルモニコ ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
録音:2015年3月21-23日、2016年2月4-8日/テルデックス・スタジオ(ベルリン)