harmonia mundiの名盤

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フランスの歴史ある名門レーベル、harmonia mundiの名盤をご紹介します。

harmonia mundi

1958年設立されたフランスのレーベル、harmonia mundiは、世界中に数多くのファンをもつクラシック界の大レーベルの一つです。フランス語圏を中心とする旬のアーティストの録音を数多く発表し、世界中のレコード・アワードなどを賑わわせています。日本では2022年度にレコード・アカデミー賞で金・銀・銅賞を独占するなど、日本でもより一層、注目されるレーベルとなっています。ここ数年、活発に国内仕様盤化されているこのレーベルの中から、大注目の名盤をご紹介していきます。

マラン・マレ:作品集/ジャン=ギアン・ケラス&アレクサンドル・タロー

ケラス&タローによる新感覚のマレ!
マラン・マレ:作品集

1. プレリュード*
2. ガヴォット*
3. ミュゼット(ヴィオール曲集第4 巻、組曲イ短調より)
4. スペインのフォリアのクプレ(ヴィオール曲集第2 巻より)
5. ラ・レヴーズ(夢、夢想、夢見る女)(ヴィオール曲集第4 巻、異国趣味の組曲より)
6. ファンタジー*
7. グラン・バレ*
8. サラバンド*
9. 膀胱結石手術図(ヴィオール曲集第5 巻)
10. クーラント*
11. 作者不詳(伝:マラン・マレ):Les Regrets(後悔)(ヴィオール曲集第2 巻 組曲ホ短調より)
12. プレリュード(ヴィオール曲集第2 巻 組曲ニ短調より)
13. サラバンド・グラーヴ(ヴィオール曲集第2 巻 組曲ニ短調より)
14. きわめて速く- 遅く(マレ風ソナタ)
15. ル・バディナージュ(ヴィオール曲集第4 巻、異国趣味の組曲より)[ピアノ・ソロ編曲]
16. ジグ – ドゥーブル*
17. アルマンド*
*=ヴィオール曲集第3 巻 組曲イ短調より

ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ジョフレド・カッパ、1696年製)
アレクサンドル・タロー(ピアノ/YAMAHA CFXグランドピアノ)
ギョーム・ガリエンヌ(朗読/コメディ・フランセーズ会員/9)

録音:2022年8月、大ホール、アルセナル・ド・メス(フランス)

スタッフレビュー

ジャン=ギアン・ケラスとアレクサンドル・タローという名手二人によるマラン・マレのアルバムです。マラン・マレはフランス・バロックの作曲家でヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の名手としてルイ14世の宮廷に仕えました。「天使のように弾く」とされたマレの残したヴィオールのための作品は、ヴィオールという楽器の特性を生かした極めて質の高いものばかりで、現代のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者にとってマレの作品を録音することはその試金石となっていて、現代のヴィオラ・ダ・ガンバの重鎮であるサヴァールや鬼才パンドルフォをはじめとして、名だたる名手たちが録音を発表しています。しかしこれまで、チェロとピアノだけでマレの作品集が出されることはなかったと思います。いくら音域が近いからと言って、ヴィオラ・ダ・ガンバの作品をチェロで演奏することはそれほど単純なことではありません。むしろヴィオラ・ダ・ガンバ特有の表現をどのようにチェロに「翻訳」するかは、技術的に苦労の多いところだと思います。それをケラスとタローの名コンビは見事な解釈と演奏法で乗り越え、完璧なチェロとピアノのための現代のレパートリーとしてマレの作品を演奏しているのです。例えば、麻酔なしで行ったという自身の恐怖体験を楽曲にしたという奇作『膀胱結石切開手術図』の表現では、ケラスの引き裂くようなチェロとタローのピアノの強烈な痛みが伝わるような低音の表現が怖いほど。チェロとピアノである利点を存分に生かして、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロ特有の表現をうまくチェロに変換しているように思えます。さすが、ケラス&タロー!
 これまでマレのヴィオール作品は、ヴィオラ・ダ・ガンバでこそ、その真価を発揮すると思っていましたが、チェロとピアノでもその音楽の本質をとらえることはでき、ヴィオールでの演奏では聴けないマレ作品の魅力が発掘されている気さえしてきます。バッハの鍵盤作品が現代のピアノで弾かれるのが当たり前のように、マレの作品も現代のチェロのレパートリーとして確固たる地位を得る時がすぐにやってくるかもしれません。ヴィオールでのすばらしい録音もたくさんありますので、そうした名盤とこのケラス&タロー盤を聴き比べるのもとても有意義なことだと思います。それによってヴィオールとチェロの演奏の優劣をつけるのではなく、表現としてどのような差異があるのかを知ることによって、本当の意味でマレの作品の本質に触れられるのではないでしょうか。

ストラヴィンスキー:「春の祭典」「火の鳥」、他/
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル

クラシック界に衝撃を与えたロト&レ・シエクルの「バレエ・リュス」プログラム!
ストラヴィンスキー:バレエ・リュス
CD1
ストラヴィンスキー:①バレエ音楽「春の祭典」 (1913 年初版 ) 
          ②バレエ音楽「ペトルーシュカ」 (1911 年初版 )
CD2
①グラズノフ:バレエ音楽「ライモンダ」第 2 幕よりサラセン人の入場/東洋の踊り 
②同:バレエ音楽「四季」より 秋のバッカナール 
③シンディング(チャーリー・パイパー編):東洋舞曲 Op.32 の 5 
④アレンスキー:バレエ音楽「エジプトの夜」よりエジプト女の踊り/蛇のシャルムーズ/ガジーの踊り 
⑤グリーグ(ブルーノ・マントヴァーニ編):小妖精 Op.71 の 3(抒情小曲集より) 
⑥ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」(1910 年版全曲 )

フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル

録音:
[CD1]2013年5月14日/メス・アルセナル、5月16日/グルノーブルMC2、9月29日/フランクフルト旧オペラ座①、2013年5月14日/メス・アルセナル、5月16日/グルノーブルMC2②(すべてライヴ)
[CD2]2010年10月2日/シテ・ド・ラ・ミュジーク(パリ)、10月9日/ラン大聖堂(ともにライヴ)
KKC6631/2 2CD

スタッフレビュー

ロマン派以降の音楽を、最新の研究に基づき、作曲当時の楽器を極力使用して演奏し、世界中で大きな話題を与えているフランソワ=グザヴィエ・ロトとレ・シエクルが、バレエ・リュスのプログラムに挑んだ衝撃の録音がharmonia mundiより再登場!(初出はActes Sud)。20世紀初頭のパリでバレエに革新を起こしたディアギレフが主宰した伝説のバレエ団「バレエ・リュス」のレパートリーを録音し、集めた2枚組です。ストラヴィンスキーの有名な3大バレエ「火の鳥」「春の祭典」「ペトルーシュカ」を中心に、グラズノフとアレンスキーのバレエ、シンディングとグリーグの作品をバレエ音楽にアレンジした楽曲を収録。弦楽セクションのガット弦と同時代の管楽器による演奏は、これまでのストラヴィンスキーの演奏とは一線を画した響きで、「春の祭典」の冒頭、ビュッフェ・クランポン製のバソンの音から衝撃的です。20世紀初頭の動乱の時代の爛熟したパリの熱狂を感じさせる演奏と言えるでしょう。また楽譜にも強いこだわりが感じられ、パウル・ザッハー財団が所蔵する「春の祭典」初演時1913 年版自筆譜に加え、1922 年ロシア音楽出版社初版のスコア、モントゥー所蔵の1920 年代初頭の楽譜を検討し、音の間違いとストラヴィンスキーが改訂した箇所をはっきりさせたそうです。これにより、1913 年5 月29 日初演時の音の再現が試みられたのです。「火の鳥」や「ペトルーシュカ」の演奏も鮮烈で、ピリオド楽器によるストラヴィンスキーの演奏がいとも鮮やかに再現されているのです。発売当時、大反響を呼んだこの演奏を、丁寧な日本語解説を読みながら、ぜひお聴きください!

J.S.バッハ:マタイ受難曲/ラファエル・ピション&ピグマリオン

2022年度レコード・アカデミー賞大賞受賞作
J.S.バッハ:マタイ受難曲
ラファエル・ピション指揮ピグマリオン
福音書記者:ユリアン・プレガルディエン(テノール)
合唱Ⅰ
ソプラノ:ザビーヌ・ドゥビエル(ピラトの妻) マイス・ド・ヴィルトレイ(召使1)、アデレ・カルリエ、アンヌ=エマニュエル・ダヴィ、アルメル・フローリガー、ナディア・ラヴィワイエ
アルト:ルシール・リシャルドー、フィリップ・バルト、マリー・プシュロン
テノール:レイノウド・ファン・メヘレン、オリヴィエ・コワフェ、コンスタンタン・グベ
バス:ステファヌ・ドゥグー(イエス)エティエンヌ・バゾラ(ペトロ、大祭司1)ゲオルク・フィンガー(ユダ、大祭司2)、ギョーム・オルリ、ルネ・ラモス・プルミエ
合唱Ⅱソプラノ:ハナ・ブラシコヴァー、ペリーヌ・ドヴィエール(召使2)、カロリーヌ・アルノー、セシル・ダルモン、マリー・プラニンセク、ヴィルジニー・トーマス
アルト:ティム・ミード(証人1)、コリンヌ・バユオー、ヤン・ローランド
テノール:エミリアーノ・ゴンザレス=トロ(証人2)、ギョーム・グティエレ、ランドル・ドロリゲス
バス:クリスティアン・イムラー(カイアファ、ピラト)ニコラ・ブーランジェー、ピエール・ヴィルリ、エマニュエル・ヴィストルキー
リピエーノ:ラジオ・フランス女声合唱(合唱指揮:モルガン・ジュルデン)
録音:2021年4月、フィルハーモニー・ド・パリ、ピエール・ブーレーズ・ホール
KKC6514/6 3CD

スタッフレビュー

フランスの古楽界の騎手ラファエル・ピションと彼が主宰するピリオド楽器アンサンブル、ピグマリオンが2014年よりharmonia mundiレーベルに移籍し、いまや同レーベルの看板アーティストとなっています。ピションは1984年フランス生まれで、幼いころよりヴェルサイユの聖歌隊で歌を歌い始め、その後カウンターテナーとして、グスタフ・レオンハルト、トン・コープマン、ジョルディ・サヴァールら古楽界の大御所の指揮の下、数多くの演奏や録音に参加、2006年にパリ音楽院在学中に、ピグマリオンを結成し、ALPHAレーベルより録音を発表するようになり、ヨーロッパを中心に高い評価を得るようになりました。harmonia mundi移籍後も、最新の学術的研究を基とした優れた解釈によって、興味深い録音をリリースし続けています。特に2021年に録音されたこのバッハの「マタイ受難曲」は、ピションとピグマリオンのここまでの集大成とも言える録音で、エヴァンゲリストのユリアン・プレガルディエン(優れたエヴァンゲリストとして一世を風靡し、現代最高のリート歌手の一人であるクリストフ・プレガルディエンの愛息)をはじめ、ERATOレーベルでソロ録音をいくつも発表し、現代ヨーロッパで最注目ソプラノ歌手の一人となっているサビーヌ・ドゥヴィエル、バッハ・コレギウム・ジャパンへの参加で日本でも大人気のハナ・ブラシコヴァー、古楽から現代音楽まで高い表現力で歌いこなすルシール・リシャルドー、バロック・オペラやフランス歌曲の優れた録音で高く評価されるステファヌ・ドゥグーら、今を時めく実力派歌手を勢ぞろいさせた声楽アンサンブルで、録音に臨んでいます。コラールを重視し、歌詞の深奥にまで踏み込むような説得力のある解釈と個性的な歌手たちがピションの下で一体となって描き出す世界観が、世界中で大絶賛され、日本でも2022年度のレコード・アカデミーで大賞を受賞しました。解説にはラファエル・ピションとユリアン・プレガルディエン二人のインタビューが掲載されており、マタイ受難曲という作品そのものとこの録音についての大変興味深い見解を読むことができます。若き演奏家たちによるバッハ演奏の新時代を告げるこの録音は、クラシック・ファンなら必聴の内容となっています。

ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」/フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル

2022年度レコード・アカデミー賞銀賞受賞作
ドビュッシー:歌劇「ペレアスとメリザンド」
フランソワ=グサヴィエ・ロト指揮レ・シエクル
メリザンド:ヴァンニーナ・サントーニ(ソプラノ)
ペレアス:ジュリアン・ベール(テノール)
ゴロー:アレクサンドル・デュアメル(バリトン)
ジュヌヴィエーヴ:マリ=アンジュ・トドロヴィチ(メゾソプラノ)
アルケル:ジャン・テジャン(バス)
医師:ダミアン・パス(バス・バリトン)
イニョルド:アドリアン・ジュベール(ボーイ・ソプラノ)
牧童:マチュー・グルレ(バス)
リール歌劇場合唱団
録音:2021年3月/リール歌劇場、ラ・セーヌ・ミュジカル
KKC6457/9(3CD)

スタッフレビュー

ロマン派以降の音楽をその当時の楽器を用意し、最新の研究を基にした時代にあった演奏法を追求した数多くの録音で、ここ10年、世界のクラシック音楽演奏の最前線に立ち続ける俊英指揮者フランソワ=グサヴィエ・ロトと彼が結成したスーパー・オーケストラ、レ・シエクルによるドビュッシーの傑作オペラ「ペレアスとメリザンド」。近年、フランスを中心に再評価と言っても良いほど取り上げられる機会が増加しているオペラ「ペレアストメリザンド」ですが、ピリオド楽器による録音は世界初で、おそらくこれまで誰も実現できなかったであろう、まさにロトにしか成しえなかった録音です。2021年3月に、無観客で行われた配信上演を基に編集しています。メリザンドを歌うヴァンニーナ・サントーニ、ペレアスを歌うジュリアン・ベールらフランス語母国語とする実力派歌手を揃えたキャストによる歌唱が冴え渡っています。そして、管楽器はすべて同作品が初演された当時の1900年前後に製作された楽器で揃えられ、ガット弦による弦楽器の響きと相まって、これまでのドビュッシー録音からは聴こえなかった新鮮な響きを体感することができます。ドビュッシー録音の最先端であり、今後のスタンダードとなり得る普遍性さえ兼ね備えたすばらしい録音です。

クルターグ:カフカ断章/アンナ・プロハスカ&イザベル・ファウスト

2022年度レコード・アカデミー賞銅賞受賞作
クルターグ:カフカ断章Op.24
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)
録音:2020年5月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
KKC6556

スタッフレビュー

現在のトップ・アーティストの二人によるインパクト大のCDジャケットが印象強いこの1枚は、1926年ルーマニア生まれのハンガリー人作曲家クルターグ・ジェルジュの「カフカ断章」。19世紀末から20世紀にかけてのチェコの文豪フランツ・カフカ(ある朝起きたら毒虫になっていたという冒頭で有名な「変身」の作者)の書いた日記や手紙、あるいは死後見つかった遺稿から40をクルターグが選び、4部構成としたソプラノとヴァイオリンのためのデュオ作品です。ソプラノにもヴァイオリンにも極限の技法が駆使されており、高い表現力も要求されるという難曲を、名実ともに現代トップ・ヴァイオリニストであるイザベル・ファウストと、アバドやバレンボイムらも絶賛する世界的ソプラノ歌手プロハスカが演奏・歌唱。聴き手を作品の持つ独特の世界に引き込み、CD1枚分通して聴かせてしまいます。日本語解説に歌詞対訳もついており、歌詞内容の理解にもつながり、作品をより一層楽しめます。文学と音楽が融合した現代音楽を、最高のアーティストによる演奏と歌唱でお楽しみください。

ラヴェル:ピアノ協奏曲と歌曲集/セドリック・ティベルギアン、
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル

ピリオド楽器で聴くラヴェル演奏の最先端
ラヴェル:ピアノ協奏曲と歌曲集
①ピアノ協奏曲ト長調
②ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ(全3曲)
③2つのヘブライの歌
④亡き王女のためのパヴァーヌ(ピアノ版)
⑤マラルメの3つの詩
⑥左手のためのピアノ協奏曲
⑦聖女
セドリック・ティベルギアン(ピアノ;1892年製プレイエル・グランパトロン)
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル(①⑥)
ステファヌ・ドゥグー(バリトン)②③⑤⑦
録音:2020年12月/ピエール・ブーレーズ大ホール①⑥、2021年9月/フィラルモニ・ド・パリ②③⑤⑦、スタジオ④
KKC6529

スタッフレビュー

〝ヴァイオリンの妖精″の異名を持つアリーナ・イブラギモヴァの盟友として日本でも高い評価を得ているセドリック・ティベルギアンを中心とするラヴェルのピアノ協奏曲と歌曲集です。ピアノにはプレイエル社の1892年の楽器を使用、オーケストラもロト率いるピリオド楽器オーケストラ、レ・シエクルというラヴェルとの同時代性にこだわった大注目の1枚です。超絶的な高い技巧を要求されるラヴェルのピアノ協奏曲と左手のための協奏曲では、作曲年代と同時代に作られたピアノがピリオド楽器オーケストラと見事に融合、ラヴェル独特のまばゆいばかりの色彩感をこれでもかと聴かせてくれます。有名な「亡き王女のためのパヴァーヌ」はピアノ独奏版。ティベルギアンの高い表現力が発揮された感動的な演奏になっています。ドビュッシーと親交の深かった象徴派の詩人ステファヌ・マラルメの詩をテキストとした「マラルメの3つの詩」、有名なドン・キホーテの物語を基にしたラヴェル最後の作品「ドゥルシネア姫に思いを寄せるドン・キホーテ」、ユダヤ音楽の影響色濃い「2つのヘブライの歌」という歌曲では、現代きってのフランス歌曲の歌い手、ステファヌ・ドゥグーを迎え、言葉の響きとピアノの響きが融合する色彩豊かで幻想的な雰囲気を醸し出しています。最新のクリティカル・エディションの楽譜を使用している点も注目点です。

ムソルグスキー(ラヴェル編):「展覧会の絵」、ラヴェル:「ラ・ヴァルス」/
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクル

「展覧会の絵」の初演はこうだった?ロトによる画期的演奏登場!
ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
①ムソルグスキー(ラヴェル編):展覧会の絵
②ラヴェル:ラ・ヴァルス
フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)レ・シエクル
録音:2019年11月/フィルハーモニー・ド・パリ(ライヴ)
KKC6172

スタッフレビュー

ベルリオーズ、ストラヴィンスキー、ラヴェルなどピリオド楽器演奏を20世紀にまで広げ、目覚ましい成果を上げているロトと手兵のレ・シエクルがついにムソルグスキー(ラヴェル編)の「展覧会の絵」に挑む!1922年のパリ・オペラ座でクーセヴィツキー指揮の下に行われたラヴェル編の初演の響きを再現する試みで、当時使用されていた楽器を用意し、オリジナルスコアや初演楽譜も丹念に読んだこの演奏は、聴き慣れたこの名作から驚くべき新鮮さを引き出し、まさに「今こそ初演!」と錯覚させるほどの衝撃を与えてくれます。「展覧会の絵」を聴き込んでいればいるほど面白さが増すことでしょう。カップリングのラ・ヴァルスの演奏も驚き満載。初演当時の聴衆の衝撃を追体験できる最高の録音です。

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