ザ・定盤～器楽曲編

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『パガニーニ：24のカプリース（奇想曲）』　イツァーク・パールマン（ヴァイオリン）　

破天荒な人生を送り、莫大な名声を勝ち得ながら、そのあまりに高度なテクニックに「悪魔に魂を売り飛ばした」とまで言われた19世紀初頭の伝説のヴァイオリニスト、作曲家パガニーニ。その代表作であるヴァイオリン１本で奏でられる超絶技巧の曲集『24のカプリース』は、あらゆるヴァイオリニストにとって試金石となる曲集ですが、現代を代表するヴァイオリニスト、パールマンによるこの録音は、抜群のテクニックと音楽性でその魅力を存分に引き出しています。リストやブラームス、ラフマニノフら数多くの作曲家がこの曲集にインスピレーションを得て作品を残している点でも注目される曲集です。

リスト（『パガニーニよる第練習曲』）やブラームス（『パガニーニの主題による変奏曲』）、ラフマニノフ（『パガニーニの主題による狂詩曲』）ら、数多くの作曲家がこの曲集にインスピレーションを得て作品を残している点でも注目される曲集です。

『鳥の歌～ホワイトハウス・コンサート』　パブロ・カザルス（チェロ）、他　　 

世界平和を強く願っていたチェロの巨匠パブロ・カザルスが、1961年11月13日、ケネディ大統領に招かれ、ホワイトハウスで行ったコンサートの模様を収めた録音です。白眉はなんといっても『鳥の歌』。カザルスの故郷カタルーニャの民謡をカザルスがチェロに編曲したこの楽曲は、現代のチェリストにとってもアンコールピースとして親しまれています。

カザルスは、『鳥の歌』を「私の生まれ故郷カタルーニャの鳥は ピース　ピース（peace、peace　平和　平和） と鳴くのです」とコメントしたと伝わっています。またこのホワイトハウス・コンサートでは、ミエチスラフ・ホルショフスキー（ピアノ）、アレクサンダー・シュナイダー（ヴァイオリン）というカザルスの盟友が共演していることも注目です。

『ミュージック・ギフト・トゥ』　村治佳織（ギター）　

日本を代表するギタリスト、村治佳織のベスト・アルバムです。クラシックのギターの名曲から、映画音楽まで、親しみやすい選曲で、ギターという楽器の魅力を伝えています。クラシック・ギター音楽を聴く最初の１枚としてもオススメできる内容です。

ミュージカルナンバーの「メモリー」（『キャッツ』）や、ビートルズの「イエスタデイ」「ミッシェル」を武満徹が編曲した楽曲も収録されています。