活躍目覚ましいロトがロンドン響とおくる「ツァラ」「遊戯」

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『ロト&LSO 「ツァラトゥストラはかく語りき」&「遊戯」』
フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮ロンドン交響楽団

録音:2018年1月&11月 ロンドン、バービカン・ホール(ライヴ)
LSO LIVE/キングインターナショナル KKC6690 輸入盤国内仕様

 ★活躍目覚ましいロトがピリオド楽器の手兵レ・シエクルではなく高性能モダン・オーケストラLSOを振った期待の最新アルバムが登場します。曲はリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語り」とドビュッシーの「遊戯」。どちらもロトの十八番で別団体との録音はありますが、今回はLSOだけに期待が高まります。
★1896年作の「ツァラトゥストラはかく語り」と1913年の「遊戯」17年違いですが、どちらも20世紀的精緻な管弦楽法を駆使し、オーケストラの性能を存分に発揮させる曲だけにLSOの名人芸が光ります。「ツァラトゥストラはかく語り」冒頭はフィリップ・コブのトランペット、舞踏の歌はシモヴィチのヴァイオリン・ソロなど名奏者たちの妙技にもひたれます。ロトの語り口も絶妙に冴え、「ツァラトゥストラはかく語り」が冒頭以降も楽しい音楽であることを最認識させてくれます。
★ドビュッシーの「遊戯」はシエクルとの来日公演で名演を聴かせてくれましたが、今度はモダン・オケ。ロトの解釈は深みを増し、光と色のモチーフが流れるように展開するのを味わえます。子供と大人どちらもの「遊戯」であることを実感させてくれます。キングインターナショナル

収録情報

①リヒャルト・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語り」Op.30
②ドビュッシー:バレエ音楽「遊戯」

フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮) ロンドン交響楽団
録音:2018年1月②、11月① バービカン・ホール(ロンドン)

19世紀後半から20世紀の管弦楽作品を可能な限り当時の楽器と演奏法で演奏するレ・シエクルとの画期的な録音で知られるロトが、ロンドン響と繰り広げる名作2編。ドビュッシーの「遊戯」はほぼ同時期にレ・シエクルとも録音を行っており、その演奏との明確な違いに興味深いものがあります。オーケストラの特性によって演奏解釈を変化させ、作品を多角的に提示するロトならではの音楽づくりと言えるでしょう。『ツァラトゥストラはかく語りき』では、ロンドン響という名オーケストラの機能を最大限引き出した、大迫力かつ繊細な演奏が聴きものです。(山野楽器スタッフ)

ロト&レ・シエクルのドビュッシー『遊戯』を収録したアルバム
『ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、遊戯』
CD=KKC5998 
SACDシングルレイヤー=HMSA0051

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