
ピアニストの心を伝える音楽の姿形ー聴く人へと開かれた響き、その磁力!
例年のリサイタルのほか、草津音楽祭、PMF、仙台クラシック音楽祭などにも出演し活躍する雄倉恵子の2枚目のソロアルバム。雄倉恵子というピアニストの70余年の生き様が表象された、深く、重みのある表現。
(コジマ録音)
雄倉恵子
Keiko OGURA
幼少より牧幸子、竹尾聆子に師事。東京芸術大学附属高校、東京芸術大学卒業。田村宏に師事。フライブルク国立音大卒業。エディット・ピヒト=アクセンフェルト、井上直幸に師事。ベルリン・フィルのコントラバス奏者クラウス・シュトールとバロックアルバムを、マリンバの高橋美智子とポップアルバムなど様々なアルバムを制作。ズビン・メータ来日時には、ブランデンブルク協奏曲第5番のソリストをつとめた。草津音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル、仙台クラシック音楽祭など多数の音楽祭にも出演。2022年、ソロアルバム「バッハ / シューマン」をリリース(ALM RECORDS)。

「三刀流奏者」として目覚ましい活躍を続ける島根朋史、2枚目のアルバム!
現代のチェロ、歴史的なセッティングを施したヒストリカル・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを操る「三刀流奏者」として目覚ましい活躍を続けている島根朋史、2枚目のアルバム。アルバム・タイトルの「AU-DELÀ(オドゥラ)」とは、フランス語で「その向こうで。越えたところで」といった意味。
(コジマ録音)
島根朋史 Tomofumi Shimane (チェロ/ヴィオラ・ダ・ガンバ/トレブル・ガンバ)
博士(音楽・チェロ)。現代のチェロ、歴史的なセッティングを施したヒストリカル・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを操る「三刀流奏者」。
東京藝術大学をいずれもチェロ専攻にて、附属高校、大学学部、大学院修士課程を経て、2020年、博士後期課程にて博士号(音楽・チェロ)を取得。大学院在学中の研究は、17世紀末から19世紀前半に至るまでの弦楽器の「奏法」と「楽譜読解」の歴史について。
修士論文ではJ.J.クヴァンツ、C.P.Eバッハ、L.モーツァルトの奏法書から「奏法」と「楽譜読解」の見解をまとめ、それを基にベートーヴェン初期作品の考察を行った。
博士論文ではベートーヴェンの《チェロとピアノのためのソナタ第1・2番》作品5、初演者のデュポールの「奏法」と「楽譜読解」を中心に執筆。19世紀初頭はまだ確立されたチェロ奏法が存在せず、デュポールの著書『チェロ奏法(運指と運弓に関する試論) 1806.』
ではベルトーの伝承を元にマレ、ルソーらの言及に代表されるガンバ奏法を大きくリスペクトし、チェロ奏法を確立。ベートーヴェンが生きた時代の驚くべき演奏習慣と、“歴史的情報に基づく演奏”を行うための情報、考察、分析、私見を発表した。
東京藝術大学で同声会賞、大学院アカンサス音楽賞を受賞。
2014~17年はパリへ留学し、エリック・サティ音楽院にて、バロック・チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバを学んだ。パリ滞在中にアムステルダムへ通い、晩年のアンナー・ビルスマ氏に師事。
チェロをP.ミュレール、X.ガニュパン、河野文昭の各氏に、ヒストリカル・チェロをA.ビルスマ、E.バルサ、鈴木秀美の各氏、ヴィオラ・ダ・ガンバをC.プリュボウ、E.バルサ、福澤宏の各氏に師事。
これまでに東京文化会館、豊洲シビックセンター、パリ・スービズ邸にてソロ・リサイタルを開催。
古楽オーケストラ La Musica Collana首席奏者、サブディレクター。同団では毎年バロック時代と古典派時代の独奏チェロ協奏曲でソリストを務める他、通奏低音チームのリーダーとして演奏。また同団で2017年、NHK「ららら♪クラシック」に出演した際は演奏、古楽奏法の解説を行った。
フランスバロック演奏団体 On verra 副代表。木心トリオ(川口成彦・丸山韶)のチェロ奏者。バッハ・コレギウム・ジャパン、オーケストラ・リベラ・クラシカ、レ・ボレアード、古楽アンサンブル・コントラポントなどの日本を代表する古楽演奏団体の各メンバー。弦楽アンサンブルTGS、Casty チェロカルテットなど、モダン楽器による合奏団の各メンバー。
チェロとヴィオラ・ダ・ガンバの無伴奏作品を集めた 1st Solo CD「Les Monologues」(ALCD-9196, 2019年)は、レコード芸術誌準特選盤、音楽現代・読売新聞・月刊サライにて推薦盤、月刊Stereoにて優秀録音盤に選出された。
著書は『デュポール著&作曲/島根朋史訳&校訂:チェロ奏法と21のエチュード』(音楽之友社、2023年出版予定)、『つながれ! ベートーヴェン』(東京藝術大学演奏藝術センター、エッセイ寄稿)。
2021年より、昭和音楽大学にて非常勤講師を務める。担当授業はチェロ・室内楽・オーケストラ、学部授業の「楽器研究」、大学院授業の「ピリオド演奏研究」。また同大学「ピリオド音楽研究所」所員として特別講義を行うほか、学外者・地域に向けた公開講座にて、J.S.バッハの演奏法やバロック時代の即興についてや、ヴィオラ・ダ・ガンバのワークショップを行うなど、教育の場での「HIP=歴史的情報に基づく演奏」、「古楽」の積極的なシェアに努めている。
2023年、La Musica Collanaメンバーの佐々木梨花と共に「日本下持ち協会」を発足し、ヴィオラ・ダ・ガンバによる合奏(コンソート)の活動を開始。代表講師に就任。日本弦楽指導者協会会員。印西国際音楽コンクール、及び高知音楽コンクール審査員。
重岡麻衣 Mai Shigeoka(チェンバロ)
東京藝術大学古楽科チェンバロ専攻卒業。同大学院修士課程古楽科フォルテピアノ専攻修了。ブルージュ国際古楽コンクール奨励賞受賞。ブリュッセル王立音楽院を名誉賞付きディプロマを得て卒業。2008~13年ベルギー・アントワープ王立音楽院フォルテピアノ科客員教授。バッハ・コレギウム・ジャパンなど国内外の古楽団体や在京オーケストラに、チェンバロ・オルガン・フォルテピアノによる通奏低音奏者として多数参加している。2022年リリースのCD「モーツァルト&ベートーヴェン:フォルテピアノと管楽器のための五重奏曲」(ALM RECORD)は『レコード芸術』特選盤に選ばれている。現在ソロ・アンサンブル等の活動を活発に行うと同時に、後進の指導にも力を入れている。桐朋学園大学古楽器科嘱託演奏員。
佐藤亜紀子 Akiko Sato(テオルボ)
東京芸術大学音楽学部楽理科卒。在学中に左近径介氏と水戸茂雄氏にリュートの指導を受ける。ドイツ国立ケルン音楽大学でK.ユングヘーネル氏にスイスのバーゼル・スコラ・カントールムでH.スミス氏に師事。2010年まで東京芸術大学音楽学部古楽科教育研究助手。ソロ活動のほか、通奏低音奏者として、歌手や器楽奏者とのアンサンブル、バロックオペラ等多数出演。2018年よりパリ在住の歌手高橋美千子との古楽ユニット「たまひび」の活動を開始し2021年にCD「たまひび」をリリース。NHKららら♪クラシックの「戦国武将を癒した音色」においてリュートとビウエラのソロを演奏。ソロCD「ララバイ~イギリス・ルネサンス期のリュート音楽。2023にはセカンドソロCD 「アレッサンドロ・ピッチニーニ リュートとキタローネのためタブラチュア曲集」をリリース。アイゼナハ音楽院講師。コロナ禍以降、積極的に演奏動画を投稿している。
布施砂丘彦 Sakuhiko Fuse(ヴィオローネ・ダ・ガンバ)
東京芸術大学卒業。演奏、批評、プロデュースの3つの領域で活動する。演奏家としては、コントラバス奏者としてプロオーケストラへの首席客演、実験音楽の演奏やパフォーマンスなどを行うほか、古楽器(ピリオド楽器)の演奏もしており、これまでにアントネッロやバッハ・コレギウム・ジャパン、La Musica Collana、ボナ・ムジケ・メンブラなどの公演に出演。多様なサイズ、調弦のヴィオローネを演奏する。批評家としては時評「音楽の態度」で第7回柴田南雄音楽評論賞奨励賞を受賞してデビュー。朝日新聞をはじめとして、さまざまなメディアに寄稿している。現在、オルケストル・アヴァン=ギャルド首席コントラバス奏者、箕面おんがく批評塾塾長、ミヒャエル・ハイドン・プロジェクト主宰、音楽祭「箱根おんがくの森」アートディレクター。
懸田貴嗣 Takashi Kaketa(チェロ)
東京芸術大学院修了、その後ミラノ市立音楽院で学ぶ。イタリア・ボンポルティ国際古楽コンクールで第1位、聴衆賞を受賞。リクレアツィオン・ダルカディア、ラ・ヴェネシアーナ、バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして、国内のみならずヨーロッパ諸国などの世界各地の音楽祭、録音に出演、参加している。これまでエマ・カークビー、ミカラ・ペトリ、エンリコ・オノフリなど多くの著名なソリストと共演している。CD「ランゼッティ/チェロ・ソナタ集」で文化庁芸術祭優秀賞を受賞。新国立劇場ヘンデル「ジューリオ・チェーザレ」公演には、オリジナル楽器の通奏低音奏者として参加し、大きな話題となった。関わったCD録音はEMI/Virgin、ORF、Glossa、BIS、ALMなど多くのレーベルに渡る。第34回国際古楽コンクール山梨、下田国際コンクール審査員を歴任。チェロをガエタノ・ナジッロ、鈴木秀美、藤森亮一の各氏に師事。