世界でも珍しい弦楽器バリトンを擁した、スイスで結成し活動する日本人による三重奏、トリオ・シュタットルマン。結成10周年を迎え、ハイドン作曲のバリトン・トリオ作品全曲演奏プロジェクトを行っている東京雑司ヶ谷拝鈍亭の協力を受け、初の録音作品をリリース。現存する唯一のホルン2本を含む五重奏曲も収録!
トリオ・シュタットルマン
バーゼル音楽院で古楽器を学んでいた坂本龍右、朝吹園子、菅間周子により2010年秋に結成される。アンサンブル名の由来はハイドンが仕えたエステルハーズィ宮と深いかかわりがあったシュタットルマン一族の楽器、あるいはそのコピー楽器を結成時に各メンバーが音楽院より貸与されていたことによる。以来バーゼルを中心に演奏活動を行う。
2015年1月に日本・スイス国交樹立150周年記念行事の一環として、バーゼル音楽院協力のもと、全国6か所にて来日ツアー公演、2021年には結成10周年記念公演を5か所で行う。レパートリーはJ.ハイドンのバリトン・トリオ作品を中心に、失われた作品の復元、ハイドンと同時代の知られざる作曲家たちによる音楽、さらには当時の流儀による即興音楽演奏にまで及ぶ。2016年からは東京雑司ヶ谷本浄寺内「拝鈍亭」(楽長:鈴木秀美)のレジデンスアーティストとしてJ.ハイドン作曲のバリトン・トリオ全曲演奏バリトン・トリオ全曲演奏プロジェクト「ニコラウスの館」を年2回のペースで開催している。
ナクソス・ジャパン
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732 – 1809):
1-3. バリトン三重奏曲 第95番 ニ長調 Hob.XI: 95
アレグロ・ディ・モルト – 変奏
メヌエット アレグレット
フィナーレ プレスト
4-6. バリトン三重奏曲87番 イ短調 Hob.XI: 87
アダージョ
アレグロ・ディ・モルト
メヌエット
7-10. カッサシオン ト長調 (原曲 ハ長調) Hob.III:6
プレスト
メヌエット
アダージョ
フィナーレ プレスト
11-13. バリトン三重奏曲 第114番 ニ長調 Hob.XI: 114
モデラート
メヌエット
フィナーレ フーガ プレスト
14-16. バリトン三重奏曲 第66番 イ長調 Hob.XI: 66
アダージョ
アレグロ・ディ・モルト
メヌエット アレグレット
17-19. バリトン、2本のホルン、ヴィオラ、バスのための五重奏曲 ニ長調 Hob.X:10
アダージョ
アレグロ
メヌエット ウン・ポコ・アレグレット
トリオ・シュタットルマン
坂本龍右(バリトン)
朝吹園子(ヴィオラ)
菅間周子(ウィーン式コントラバス)
〈ゲスト〉
福川伸陽(ホルン)
藤田麻理絵(ホルン)
録音:2022年1月25日-28日/収録場所:雑司ヶ谷本浄寺拝鈍亭