アントン・ブルックナー生誕200年記念特集Ⅰ

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2024年に生誕200年となる偉大なるシンフォニスト、アントン・ブルックナー。この記念の年に注目のブルックナー・アルバムをご紹介します。

最も注目を集める指揮者と伝統のオーケストラによる交響曲全集

『ブルックナー:交響曲全集』
アンドリス・ネルソンス
指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

CD ユニバーサルミュージック UCGG-9219/28(10枚組 SACDハイブリッド)国内盤

【初回生産限定盤】【日本盤のみSA-CDハイブリッド仕様】【グリーン・カラー・レーベルコート】
「ブルックナーの音楽はゲヴァントハウス管弦楽団のDNAの中にある」-アンドリス・ネルソンス

●指揮者アンドリス・ネルソンスとライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団による、ブルックナーの交響曲全集とワーグナーの管弦楽曲が組み合わされたCD10枚組ボックス・セットが登場。2023年11月の来日を記念して、日本盤のみ初のSACDハイブリッドをリリースします。
●2017年に第3番から始まった交響曲第1番から第9番のCD発売では、それぞれ作品同士関連付けられたワーグナーの管弦楽曲が選ばれて組み合わされました。このセットには初発売となるブルックナーの交響曲第0番とワーグナーの《リエンツィ》《さまよえるオランダ人》の序曲も新たに収録されています。
ユニバーサルミュージック

収録情報

【Disc 1】
アントン・ブルックナー(1824–1896)
1-4. ブルックナー:交響曲 第0番 ニ短調(1869年ノヴァーク版)
リヒャルト・ワーグナー(1813–1883)

  1. 歌劇《さまよえるオランダ人》から序曲
  2. 歌劇《リエンツィ》から序曲

録音:2020年12月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 2】
リヒャルト・ワーグナー

  1. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》から第1幕への前奏曲
  2. 楽劇《トリスタンとイゾルデ》から〈イゾルデの愛の死〉

アントン・ブルックナー
3-6. 交響曲 第1番 ハ短調 (1890/91年ウィーン稿・ブロッシェ版)

録音:2021年5月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 3】
リヒャルト・ワーグナー

  1. 楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》から第1幕への前奏曲

アントン・ブルックナー
2-5. 交響曲 第2番 ハ短調 (1877年稿・キャラガン版)

録音:2019年12月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 4】
アントン・ブルックナー
1-4. 交響曲 第3番 ニ短調 (1888/89年稿・ノヴァーク版)

リヒャルト・ワーグナー

  1. 歌劇《タンホイザー》から序曲

録音:2016年6月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 5】
リヒャルト・ワーグナー

  1. 歌劇《ローエングリン》から第1幕への前奏曲

アントン・ブルックナー
4-7. 交響曲 第4番 変ホ長調 《ロマンティック》(1880年稿・ノヴァーク版)

録音:2017年5月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 6】
アントン・ブルックナー
1-4. 交響曲 第5番 変ロ長調 (1878年稿・ノヴァーク版)

【Disc 7】
リヒャルト・ワーグナー

  1. ジークフリート牧歌 作品103

アントン・ブルックナー
6-9. 交響曲 第6番 イ長調 (1881年稿・ノヴァーク版)

録音:2019年5月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 8】
リヒャルト・ワーグナー

  1. 楽劇《神々の黄昏》から〈ジークフリートの葬送行進曲〉

アントン・ブルックナー
2-5. 交響曲 第7番 ホ長調 (1883年稿・ハース版)

録音:2018年12月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 9】
アントン・ブルックナー
1-4. 交響曲 第8番 ハ短調(1890年稿・ノヴァーク版)

録音:2018年3月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

【Disc 10】
リヒャルト・ワーグナー

  1. 舞台神聖祝典劇《パルジファル》から第1幕への前奏曲

アントン・ブルックナー
2-4. 交響曲 第9番 ニ短調 (1894年稿・ノヴァーク版)

録音:2019年9月 ライプツィヒ、ゲヴァントハウス

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
指揮:アンドリス・ネルソンス

ブルックナー・イヤーに向けて2023年11月にリリースされた今最も注目を集める指揮者によるブルックナーの交響曲全集です。ラフマニノフ生誕150年を記念して2023年1月に発売されたユニバーサル・ミュージックによるコンピレーション・アルバムです。
2016年から2024年のブルックナー生誕200年に向けて着々と録音された全集で、いまや名門ドイツ・グラモフォン・レーベルの看板指揮者となり、アメリカを代表するオーケストラであるボストン交響楽団の音楽監督と、世界最古の民間オーケストラと言われる歴史あるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターであるネルソンスが指揮したライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で全曲を聴ける現代クラシック界を象徴するブルックナー全集と呼べるものです。
長い伝統に裏打ちされたどっしりとした響きに現代的な解釈が加わった、まさに「伝統と革新」を体現するブルックナー演奏をぜひまとめてお聴きください!
完全限定盤ですので、完売前にぜひお求めください!(山野楽器スタッフ)

ウィーン・フィル初の一人の指揮者による全集録音!

『ブルックナー:交響曲全集』
クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD SONY SICC-10437/47(11枚組 SACDハイブリッド) 国内盤

■ドイツ音楽の世界的巨匠として人気の高いクリスティアン・ティーレマンとウィーン・フィルによる「ブルックナー:交響曲全集」が完成。2024年の作曲者生誕200年を記念するプロジェクトで、ウィーン・フィルが一人の指揮者で完成させた初のブルックナー全集です。11曲のうち5曲が今回初発売。
■2019年の第2番を皮切りに2022年の第9番まで4年間をかけて、ウィーンのムジークフェラインとザルツブルク音楽祭で、ヘ短調と第0番を含む全11曲が収録(第3番・第1番・ヘ短調・第0番はコロナ下の無観客演奏)。ヘ短調と第0番はウィーン・フィル初演奏、第1番は晩年のウィーン稿を採用しています。ティーレマンはウィーン・フィルの持つブルックナー演奏の伝統に寄り添い、豊潤かつ濃厚なサウンドを生かした流麗な解釈を披露。作品の構造を浮き彫りにする対向配置も効果満点です。
■日本盤のみハイブリットディスクでの発売。オリジナルマスターからのDSDリマスターはベルリンのb-sharpスタジオが担っています。
ソニー・クラシカル

収録情報

ブルックナー(1824-1896)
DISC1
交響曲 ヘ短調 WAB 99★
[原典版(新全集X 1973年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2021年3月27日&28日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 2
交響曲 第1番 ハ短調 WAB 101 ★
[1891年第2稿(ウィーン稿 新全集I/2 1980年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2021年4月12日~14日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 3
交響曲 ニ短調 WAB 100「無効」★
[原典版(新全集XI 1968年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2021年3月27日&28日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 4
交響曲 第2番 ハ短調 WAB 102
[1877年第2稿(新全集新版II/2 2007年出版)/キャラガン校訂]
[録音]2019年4月25日~28日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 5
交響曲 第3番 ニ短調 WAB 103 
[1877年第2稿(新全集III/2 1981年出版)/ノーヴァク校訂]
[収録]2020年11月27日~29日、ウィーン、ムジークフェラインザール

DISC 6
交響曲 第4番 変ホ長調 WAB 104「ロマンティック」
[1878/80年稿(旧全集 Band 4 1936年出版)/ハース校訂]
[録音]2020年8月19日~22日、ザルツブルク、祝祭大劇場

DISC 7
交響曲 第5番 変ロ長調 WAB 105
[原典版(新全集V 1951年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2022年3月5日~7日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 8
交響曲 第6番 イ長調 WAB 106★
[原典版(新全集VI 1952年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2022年4月30日、5月1日、2日、ウィーン、ムジークフェラインザ-ル

DISC 9
交響曲 第7番 ホ長調 WAB 107★
[原典版(旧全集 Band 7 1944年出版)/ハース校訂]
[録音]2021年8月1日&3日、ザルツブルク、祝祭大劇場

DISC 10 81:27
交響曲 第8番 ハ短調 WAB 108
[1887/1890年第2稿(旧全集 Band 8 1939年出版)/ハース校訂]
[録音]2019年10月5日&13日、ウィーン、ムジークフェラインザール

DISC 11 57:38
交響曲 第9番 ニ短調 WAB 109
[原典版(新全集IX 1951年出版)/ノーヴァク校訂]
[録音]2022年7月28日&30日、ザルツブルク、祝祭大劇場

★初発売

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クリスティアン・ティーレマン

[ユニテル]
レコーディング・プロデューサー:アーレント・プローマン
バランス・エンジニア:ペーター・ヘッカー
[ORF]
レコーディング・プロデューサー:フリーリアン・ローゼンシュタイナー
(ヘ短調・第0番・第1番~第3番・第5番・第6番・第9番)、
ミヒャエル・ブレース(第6番)
レコーディング・エンジニア:クリスティアン・ゴルツ
(ヘ短調・第0番・第1番・第3番・第5番・第6番・第9番)、
マルティン・ライトナー(第2番)

マスタリング・エンジニア:
マルティン・キストナー(b-sharpミュージック&メディア・ソリューションズ)

現代の巨匠のひとりとして君臨するクリスティアン・ティーレマンとウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲全集。2019年から2022年にかけて録音されました。ウィーン・フィルが一人の指揮者で録音した初のブルックナーの交響曲全集で、ウィーンの作曲家であるブルックナーの正統的演奏と呼ぶにふさわしい内容でしょう。ネルソンス&ゲヴァントハウス管の演奏とは、演奏においてもオーケストラの響きにおいても異なる個性を持つ録音ですので、聴き比べもオススメです!(山野楽器スタッフ)

日本の演奏史に比類なき足跡を刻んだ飯守泰次郎による渾身の演奏!

『ブルックナー:交響曲 第8番』
飯守泰次郎 指揮 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

CD FONTEC FOCD-9894  国内盤

 作品への情熱的な献身、そして伝説に昇華する導き―日本の演奏史に比類なき足跡を刻み、去る8月15日に逝去した大指揮者 飯守泰次郎。
 1960年代にミトロプーロス、カラヤン両国際コンクールに入賞。70年代からバイロイト音楽祭で歴史的公演に参加した後、東京シティ・フィル、名古屋フィル、関西フィル、仙台フィルの常任指揮者を歴任しました。シティ・フィルとは2000年、2010年にベートーヴェン全交響曲演奏会、さらに2000-08年には、演奏会形式を超えた<オーケストラル・オペラ>でワーグナーの7作品公演をおこないました。
 2014-18年には新国立劇場のオペラ芸術監督を務め、ハリー・クプファー新演出による『パルジファル』を皮切りに、『ニーベルングの指環』を含むワーグナー作品を演奏、そしてカタリーナ・ワーグナーの鮮烈な演出『フィデリオ』でのベートーヴェンの精神を体現する名演は、同劇場開場20周年シーズンを国際的な成功へと導いたのです。
 受賞歴も数多く、2000年第32回サントリー音楽賞、2012年日本芸術院賞、文化功労者は特筆すべきもので、2014年12月より芸術院会員を務めました。
弊社は1998年に演奏されたブルックナー「ロマンティック」以来、飯守指揮による数々の名演を製品化してまいりました。
 当該CDは2023年4月7日におこなわれた、東京シティ・フィル特別演奏会の記録です。奇しくも最晩年の演奏となったブルックナー、すべての虚飾を排し人智を超えた境地がここにあります。
フォンテック

収録情報

ブルックナー(1824-1896):交響曲 第8番 ハ短調

飯守泰次郎(指揮)東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

録音年:2023年4月7日/収録場所:サントリーホール

 2023年8月15日、惜しまれながらこの世を去った巨匠、飯守泰次郎。その輝かしい業績は日本だけでなく、世界のクラシック界においても燦然と輝くものでしょう。数多くの演奏家からも慕われ、その死に際して、数えきれないほどのメッセージが贈られました。
 このCDは死の4か月目、奇しくも最晩年の演奏となった東京シティ・フィルとのサントリーホールにおける演奏会の模様を収録しています。
 虚飾を排し、ストイックなまでに作品に尽くした巨匠の渾身の指揮に東京シティ・フィルが見事に応えた圧巻の演奏をぜひお聴きください!(山野楽器スタッフ)

衝撃的な新鮮さ!俊英ロトによるブルックナーの交響曲第3番!

『ブルックナー:交響曲第3 番 ニ短調 WAB103(1873年第1 稿/ノヴァーク版)』
フランソワ=グザヴィエ・ロト( 指揮)ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

CD MYRIOS/キングインターナショナル KKC6772 輸入盤国内仕様日本語解説付き
2024年1月中旬発売予定

 ★大好評ロト&ギュルツェニヒ管のブルックナー全集シリーズ、第3 弾。ブルックナーの交響曲中とくに頻繁に改訂され第3 稿まである第3 番を収録しています。
心酔するワーグナーに捧げられ、同じく終生あこがれ続けたベートーヴェンの「第九」を思わせる楽想も入れ込んだ大作に対して、ロトが選んだ版は大胆な実験精神と喜びにあふれた1873 年初稿。ブルックナーのやりたいことが原形のまま詰まったスコアであり、一番長い演奏時間を要し、またロト自身が高く評価している稿でもあります。
★細部までこだわり、洗練された音を真新しく響かせていく充実の演奏。巨大な音楽でありながらも推進力に富み、まったく退屈せずに全曲を聴きとおせます。
颯爽としたスピード感を崩さずに重々しく分厚い音塊を巧みに積み上げていくフィナーレは息もつかせぬ衝撃的おもしろさ。アダージョ冒頭を始め、ふとした箇所であらわれる素朴な歌いまわしも実に美しくさわやかで絶品。終始、今まさに音楽が生まれんとする瑞々しさと輝き、感動に満ちあふれています。
キングインターナショナル

収録情報

ブルックナー:交響曲第3 番 ニ短調 WAB103(1873年第1 稿/ノヴァーク版)
I. 22:59 / II. 16:20 / III. 6:07 / IV. 16:15

フランソワ=グザヴィエ・ロト( 指揮)ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

録音:2022年9月/ケルン・フィルハーモニー(ライヴ)

発表する録音すべてが世界中で話題を呼び、いまや現代を代表する指揮者の一人として、日本でも高い人気を誇るフランソワ=グザヴィエ・ロト。レ・シエクルとの19~20世紀の音楽をピリオド楽器で演奏する録音でも大きな注目を集めていますが、ケルン・ギュルツェニヒ管との演奏もその注目度は劣っていません。2022年にはケルン・ギュルツェニヒ管と来日公演を行い、そこで取り上げたブルックナーの交響曲第4番は日本のクラシック界に衝撃を与えました。
この録音は、第7番、第4番に続く、同コンビのブルックナーの交響曲集第3弾。さまざまな版の問題を持つブルックナーの交響曲ですが、ここでロトが選んだ版は1873年第1稿。ブルックナーの作曲意図が原型のまま残された、現存する版の中で一番長い演奏時間を要する版です。ロト自身もこの版を高く評価しています。
細部へのこだわりが巨大なスケールへとつながって行くまさに「ロトの指揮」と呼ぶべき、衝撃的な新鮮さを持つ演奏です。伝統あるケルン・ギュルツェニヒ管の独特なオーケストラの響きもこのブルックナー演奏の特徴と言えるでしょう。新しい時代のブルックナー演奏!(山野楽器スタッフ)

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