~武満徹作曲賞第1位、A.ツェムリンスキー作曲賞第1位受賞作曲家が自作自演によりピアノで描き出す美しき減衰の諸相~
音が立ち上がり、空間を漂い、そして、様々な交感を経てやがて消え入る瞬間までの美しく多様な響きの様態(減衰の諸相)を掬い取ること。それは、つまり音を組織(構造)化することではなく、音を純化し、その内部に存在する秩序をこそ探索していくこと ― 前田克治
コジマ録音
前田克治:
イン・ビトゥイーン
In-Between (2003)
[1] I
[2] II
[3] 影と形
Shadows and Shapes (2010)
[4] 三和音
Triads (2012)†
[5] とぎれない夢 (影と形Ⅱ)
Uninterrupted Dreams (Shadows and Shapes Ⅱ)(2018 /23)
[6] 曙光
Dawn Light (2022)†
前田克治(ピアノ) Katsuji Maeda, piano
Steinway & Sons D-274 (owned by Kochi University)
[1][2][3][5] Equal Temperament
[4]†[6]† Werckmeister Ⅲ Temperament
録音:高知県立美術館ホール 2023年8月22– 25日
Recording Location and Dates: The Museum of Art, Kochi – Museum Hall, Kochi City, August 22nd to 25th 2023
前田克治
1970年、兵庫県神戸市に生まれる。大阪音楽大学、同大学院修士課程にて作曲を近藤圭に師事。
これまでに、《絶え間ない歌~オーケストラのための》により第3回武満徹作曲賞第1位(1999、審査員:L.ベリオ)、《反射の様相~2台のピアノを伴うオーケストラのための》により第1回アレクサンダー・ツェムリンスキー作曲賞第1位(1999、シンシナティ)、《両端の存在なきアイダ~9奏者のための》によりクラングフォーラム・ウィーン国際作曲コンペティション入選(1998、ウィーン)等、受賞多数。作品は、東京交響楽団、トスカーナ・オーケストラ等の演奏団体や個人によって演奏されているほか、秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバル、ブカレスト国際現代音楽週間等、国内やヨーロッパ、アメリカ、韓国各地の音楽祭で取りあげられている。近年は、ピアニストとしても自作自演を中心にソロやアンサンブル活動を展開。その他、英国の現代トロンボーンの異才バリー・ウェッブを迎えた「高知バリー・ウェッブMusic Project 2016」(東日本大震災追悼公演を含む2公演)等の企画制作やアウトリーチ等、その活動は多岐にわたっている。
現在、高知大学教育学部教授。
~木琴演奏をライフワークとする飯野晶子が贈る、知られざる名作を含む三作品!~
戦前から戦後に日米を股にかけて活躍した木琴(ザイロフォン)奏者・平岡養一(1907-1981)は、同時代の高名な作曲家たちへ幾つもの協奏曲を委嘱し、独奏楽器としての木琴の地位向上にも尽力した。そのなかには平岡が演奏しなかった作品、あるいは現在はマリンバ協奏曲となった作品も多い。木琴演奏をライフワークとする飯野晶子が澄み渡る音とダイナミックな表現で贈る、知られざる名作を含む三作品。
コジマ録音
黛 敏郎: 木琴小協奏曲(1965)
[ピアノ・リダクション: 黛 敏郎]
Toshiro Mayuzumi: Concertino for Xylophone and Orchestra
[Edition for Xylophone and Piano]
[1] I. Allegro
[2] II. Adagietto
[3] III. Presto
紙 恭輔: 木琴と管絃楽のための協奏曲(1944)†
[ピアノ・リダクション: 西邑由記子]
Kyosuke Kami: Concerto for Xylophone and Orchestra
[Piano Reduction: Yukiko Nishimura]
[4] I. Allegro
[5] II. Larghetto
[6] III. Allegro vivo
小山清茂: 木琴と管弦楽のための協奏組曲「鄙唄(ひなうた)」(1966)†
[ピアノ・リダクション: 西邑由記子]
Kiyoshige Koyama: Concertic Suite “Hina-Uta” for Xylophone and Orchestra
[Piano Reduction: Yukiko Nishimura]
[7] 第1曲 「鳥追い」 Tori-oi
[8] 第2曲 「馬子唄」 Mago-uta
[9] 第3曲 「手毬唄」 Temari-uta
[10] 第4曲 「子守唄」 Komori-uta
[11] 第5曲 「もぐら追い」 Mogura-oi
†世界初録音 World Premiere Recording
飯野晶子〈ザイロフォン(木琴)〉 Akiko Iino-Goto Xylophone
佐藤友美〈ピアノ〉 Yumi Sato Piano
録音:富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ 2022年12月19日 [1]-[6]、2023年9月8日 [7]-[11]
Recording Location: Cultural Centre of Fujimi City Main Hall
Recording Date: 19 December 2022 [1]-[6] / 8 September 2023 [7]-[11]
飯野晶子(ザイロフォン)
国立音楽大学音楽学部卒業。ノース・テキサス大学大学院音楽学部修士、博士課程(いずれも打楽器演奏専攻)修了。博士論文のテーマは「平岡養一の芸術家としての人生と木琴演奏芸術における彼の影響について」。留学中はノース・テキサス・ウインド・シンフォニーのメンバーとしても活躍。PASIC(国際打楽器芸術協会世界大会)を含む、数々の国際カンファレンスで演奏し、多数のCDとDVDの収録に参加。2013年夏の帰国後は、フリーランスの打楽器奏者として演奏・指導に携わり、ジャパンバンドクリニックでの打楽器講座講師、上野信一&フォニックス・レフレクションのメンバーとしての演奏活動やCD収録も行う。一方、ソロ・室内楽作品の委嘱・初演にも取り組み、これまでに世界初演が15曲、日本初演が2曲ある。東京で2016年・2018年に打楽器リサイタルを、2022年に木琴リサイタルを開催。2018年にPASIC 招聘演奏。2021年にインターナショナル・マリンバ・オーケストラのメンバーに選ばれ、参加した唯一の日本人。
公式HP:https://www.akikopercussion.com
佐藤友美(ピアノ)
桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒業。アンサンブルピアニストとして、コンサートやレコーディング、FM放送等、多方面で数多くの国内外のアーティストと共演を重ねている。1997~2004年桐朋学園大学嘱託演奏員。2002・2010年済州島国際コンクール(ユーフォニアム部門)、2007・2008年浜松国際管楽器アカデミー&フェスティバル、2014年ジャック・ランスロ国際クラリネット・コンクールJapan2014の公式ピアニストを務める。
~日本語でドイツ歌曲の魅力を味わえることを証明した、林光の知られざる一面!~
訳詩の成否の50パーセントは、すでにある旋律と歌詞を一致させるために、どのようなニホン語の語彙をえらぶかにかかっていて、それはまさに作曲家のしごとの領域にほかならない。35年におよぶオペラ作曲家としての経験がなかったら、このようなしごとに手をつけることなど思いつかなかっただろう —— 林光(はやし・ひかる)
コジマ録音
■ W.A.モーツァルト(1756-1791)
[1] 春へのあこがれ(1791) A.オーフェルベック/詩
[2] すみれ(1785) W.ゲーテ/詩
■ F.シューベルト (1797-1828)
[3] あれののばら(1815) W.ゲーテ/詩
[4] ます(1817) D.シューバルト/詩
[5] 魔王(1815) W.ゲーテ/詩
[6] 糸をつむぐグレートヒェン(1814) W.ゲーテ/詩
[7] 水の上でうたう(1823) F.L.G.シュトルベルク/詩
歌曲集「美しき水車小屋の娘」(1823)より
W.ミュラー「ワルトホルン吹きの遺稿からの詩集」/詩
[8] たび(第1曲)
[9] どこへ(第2曲)
[10] あせり(第7曲)
[11] 粉屋の花(第9曲)
[12] 小川の子守歌(第20曲)
歌曲集「冬の旅」 (1827) より W.ミュラー/詩
[13] おやすみ(第1曲)
[14] 春の夢(第11曲)
歌曲集「白鳥の歌」(1828) より
[15] 恋の飛脚(第1曲) L.レルシュタープ詩
[16] わかれ(第7曲) L.レルシュタープ詩
[17] 君の姿絵(第9曲) H.ハイネ/詩
[18] 都市(まち)(第11曲) H.ハイネ/詩
■ R.シューマン (1810-1856)
歌曲集「詩人の恋」(1840)より H.ハイネ/詩
[19] 美しい五月(第1曲)
[20] ぼくの涙が(第2曲)
[21] ばらも鳩も(第3曲)
[22] きみの目を(第4曲)
[23] ぼくの胸の傷を(第8曲)
[24] ぼくは夢で(第13曲)
「子供のための歌のアルバム」より
ドイツの伝承童謡集「少年の魔法の角笛」/詩
[25] てんとう虫(第13曲)(1849)
竹田恵子(うた)
井口真由子(ピアノ)
録音:富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ 2023年9月4– 5日
Recorded at Cultural Centre of Fujimi City Main Hall, 4-5 September 2023
竹田恵子(たけだ・けいこ)/ うた
1948年2月山形県西置賜郡白鷹町生まれ。2004年までオペラシアターこんにゃく座に所属。代表など務める。現在顧問。故・宮川睦子氏が創出した「こんにゃく体操」にも長年取り組み、現在文学座研修所講師。表現の土台づくりの場としての同体操の普及に努めている。「こんにゃく体操とうたの会」主催。CDに「私が歌う理由・赤電車」(レコード芸術誌特選)「竹田恵子ブレヒト・ソングを歌う」(レコード芸術誌年間レコードアカデミー賞ノミネート) 「林光作品集/喜寿の林で」(レコード芸術誌特選)等がある。退座後に始めた「オペラひとりっ切り」シリーズは計9作品になる。また2018年より「林光ソングをうたい継ぐ」シリーズを開始。同年9月の東京文化会館小ホールでの「林光のやり残した仕事」を経て2022年2月にシリーズ最終回(6回目)の「~林の光(2000年代)~林光没後10年に」をトッパンホールで好評のうちに終えた。また2023年1月には「竹田恵子 いまうたいたい歌(2023版)」コンサートを開催している。
井口真由子(いぐち・まゆこ) / ピアノ
桐朋学園大学卒、同大学研究科修了。ハクジュホール(キース・ジャレットのケルンコンサートを再現)や札幌コンサートホールキタラ(Standard and the Beyondと銘打ったシリーズなど)全国各地でのソロ公演のほか、アレクセイ・トカレフ(Tp)、花岡浩司(Dance)、福田進一(Gt)ら名手との共演や、パリギャルド・レプビュリケーヌ吹奏楽団、山形交響楽団(広上淳一)、群馬交響楽団(工藤俊幸)、札幌交響楽団(高関健)、NHK交響楽団(ウラジーミル・アシュケナージ)などとの共演も多い。2008年JTB「12人の旅、12人のニッポン」にピアニストとして登場。ニューエージグループ「アコースティックカフェ」のメンバーとして韓国ツアーやにっぽん丸クルーズ公演に出演。0歳からの子供向け公演を始動、東京・名古屋・北海道にて公演開催。現在はソロのほか日本を代表するパンフルート奏者岩田英憲トリオのメンバー、オペラシアターこんにゃく座の楽士として活動中。
林光(はやし・ひかる) / 作曲家(1931-2012)
1931年東京生まれ。東京藝術大学作曲科中退。1953年交響曲「ト調」により芸術祭賞受賞。以降第四回、第四十四回尾高賞(56年、96年)、第二回モスクワ映画祭作曲賞(61年『裸の島』新藤兼人監督)、第三十回サントリー音楽賞(98年オペラ「吾輩は猫である」)受賞。主な作品は、合唱曲「原爆小景」(1958/2000)、第三交響曲「八月の正午に太陽は・・・」(1990)、ヴィオラ協奏曲「悲歌」(1995年)、オペラ作品「森は生きている」、「白墨の輪」、「変身」、「鹿踊りのはじまり」他多数。その他劇中歌ほか多くのソングおよび歌作品がある。「私の戦後音楽史」(平凡社ライブラリー)、「日本オペラの夢」(岩波新書)、「作曲家の道具箱」(一ツ橋書房)、自選集「林光の音楽」書籍1巻+CD20枚(小学館)ほか多数。2012年没。
~すべての、かつては子どもだった大人たちへ—素朴なシンプルヴァージョンと華のあるアレンジヴァージョンで綴るマザーグース!~
なかにしあかねによるイギリス童謡のアレンジ集。アレンジにはシンプルバージョンとアレンジバージョンの2種類があり、すべての童謡について2バージョンともレコーディングされている。基本となるメロディーと、自由に発想を広げた華やかなアレンジの両方を楽しめる趣向。なお、楽譜は『イギリス歌曲シリーズ第5巻 Twinkle, Twinkle, Little Star イギリス童謡集』(カワイ出版)に全曲収録。
コジマ録音
London Bridge is Falling Down ロンドン橋落ちる
[1] Ⅰ Tsuji
[2] Ⅱ Ogawa, Tsuji, Kasuga
Old King Cole コール王様
[3] Ⅰ Tsuji
[4] Ⅱ Ogawa, Kasuga
Cock a Doodle Doo! コケコッコー
[5] Ⅰ Ogawa, Tsuji
[6] Ⅱ Ogawa, Tsuji
Golden Slumbers こもりうた(黄金の眠り)
[7] Ⅰ Ogawa, Kasuga
[8] Ⅱ Ogawa, Tsuji, Kasuga
The Muffin Man マフィン・マン
[9] Ⅰ Tsuji, Kasuga
[10] Ⅱ Tsuji, Kasuga
Over the Hills and Far Away 丘を越えて
[11] Ⅰ Ogawa
[12] Ⅱ Tsuji, Kasuga
Who Killed Cock Robin? 誰が駒鳥を殺したの?
[13] Ⅰ Tsuji
[14] Ⅱ Tsuji, Kasuga
Humpty Dumpty ハンプティ・ダンプティ
[15] Ⅰ Kasuga
[16] Ⅱ Tsuji, Kasuga
Oranges and Lemons オレンジとレモン
[17] Ⅰ Ogawa
[18] Ⅱ Ogawa, Tsuji, Kasuga
I Had a Little Nut Tree 小さな木の実のなる木
[19] Ⅰ Ogawa, Tsuji
[20] Ⅱ Ogawa, Tsuji, Kasuga
Rock-a-bye, Baby おねんねあかちゃん
[21] Ⅰ Kasuga
[22] Ⅱ Ogawa, Tsuji
Twinkle, Twinkle, Little Star きらきら星
[23] Ⅰ Ogawa, Kasuga
[24] Ⅱ Ogawa, Tsuji, Kasuga
Ⅰ…シンプルヴァージョン Simple version / Ⅱ…アレンジヴァージョン Arranged version
なかにしあかね 編曲・ピアノ Akane Nakanishi arrangement & piano
小川美羽 ソプラノ Miu Ogawa soprano
辻 裕久 テノール Hirohisa Tsuji tenor
春日保人 バリトン Yasuto Kasuga baritone
録音:小田原三の丸ホール(小ホール) 2023年8月8–10日
Recorded at Odawara Sannomaru Hall (Small Hall), 8-10 August 2023
小川美羽 ソプラノ Miu Ogawa soprano
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。 学部卒業時、松田トシ賞、アカンサス音楽賞、同声会賞、佐々木成子賞を受賞。宗次德二特待奨学生として、同大学院音楽研究科声楽専攻に入学。2022年度東京藝術大学奏楽堂・モーニングコンサートに、成績優秀者として出演。藝大フィルハーモニア管弦楽団とソリストとして共演した。第75回全日本学生音楽コンクール大学部門、東京大会にて第一位、全国大会にて第三位入賞。大学院では英米音楽を主に研究している。今までに、阿部早希子、櫻田亮の各氏に師事。
辻 裕久 テノール Hirohisa Tsuji tenor
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了。92年ローム ミュージック ファンデーションの奨学金を得て英国王立音楽院へ留学。94年ダイアナ妃後援によるヘンデル『メサイア』公演でロンドン・ロイヤル・フェスティバル・ホールにデビュー、「透明な美声、質の高い歌唱」と評され、以後、ロンドンを中心に欧州各地において活動。歌曲、オペラ、宗教作品等、様々なスタイル、言語による公演で好評を博す。96年より毎年『英国歌曲展』リサイタルシリーズを開催。CD《ベンジャミン・ブリテン歌曲集Ⅰ》(レコード芸術準特選盤)、《同Ⅱ》(レコード芸術特選盤)、《ヴォーン・ウィリアムズ歌曲集~牧場にそって》(朝日新聞・毎日新聞・音楽現代推薦盤、レコード芸術特選盤)、《Home, Sweet Home ~イギリス抒情歌曲集》(レコード芸術準特選盤)、《The Water is Wide~イギリス愛唱歌集》(音楽現代推薦盤)他。英国20世紀歌曲とヘンデル作品の歌唱に対しグレートエルム声楽賞(英)、第32回フランシスコ・ヴィニャス国際声楽コンクール第3位並びに最優秀オラトリオ・リート歌手賞(西)他受賞。
春日保人 バリトン Yasuto Kasuga baritone
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院古楽科修了。モンテヴェルディ《オルフェオ》《ウリッセの帰還》、モーツァルト《フィガロの結婚》、フィリドール音楽舞踏喜劇《太ったカトスの結婚》各タイトルロールを演じ好評を博す。特にヘンデルのオペラでは定評があり、「ブリリアントな美声」「深く奥行きのある声」と新聞、音楽誌上で高く評価された。バッハ《マタイ受難曲》、《ヨハネ受難曲》、《ロ短調ミサ》の各バスやイエス役、シャルパンティエなど宗教作品の出演も多い。
中国にてベートーヴェン《第九交響曲》を上海交響楽団と共演、ニューヨークにて安藤由布樹作曲のカンタータ《この灯を永遠に》青年達雄役、イタリアにて『ブレーシャ国際古楽音楽祭』『ポリフォニー音楽祭』、日本にて『目白バ・ロック音楽祭』『はらむら古楽祭』などの国際音楽祭に招聘される。ヌオヴォ・ヴィルトゥオーゾ主催の室内オペラ《RAMPO2011》明智小五郎役、信時潔作曲の交声曲《海道東征》、また徳山美奈子や樹原涼子をはじめとする作曲家から作品を献呈され初演を行なっており、中世から現代、邦人作品までとレパートリーは多岐にわたる。NHK「ららら♪クラシック」に出演。NHK全国学校音楽コンクールをはじめ、各地の合唱祭で審査員を務めるなど、幅広い分野で活躍している。貴志康一やファリャ等を収録した「ルーツ」、大中恩の歌曲を収録した「リヒト」をはじめ、多数のCDをリリースしている。日本声楽アカデミー会員。聖徳大学短期大学部准教授。
なかにしあかね 編曲・ピアノ Akane Nakanishi arrangement & piano
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院にて作曲修士号、キングスカレッジ大学院にて作曲博士号を修める。第66回日本音楽コンクール作曲部門第1位及び安田賞受賞、国際フランツ・シューベルト作曲コンクール入賞など入選・入賞多数。欧米各地の音楽祭、NHK、英国BBC他の放送局などにより作品が紹介され、国内外の演奏家から委嘱を受けている。歌曲、合唱曲、こどものためのソングブックなど声を含む作品を中心に、ピアノ独奏・連弾作品、室内楽作品などこれまでに出版された楽譜は100冊を超え、「合唱エクササイズ~作曲家編」執筆、コンクール審査員や講習会講師など、活動は多岐に渡る。作曲家、演奏家双方の立場から「ことばと音楽」についての研究を続け、歌曲伴奏者としても数々のCDレコーディングに参加している。平成17年度文化庁在外研修員。現在、神戸女学院大学音楽学部、同大学院音楽研究科教授。