セルゲイ・ラフマニノフ生誕150年記念特集Ⅱ

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2023年に生誕150年を迎えたロシアの大作曲家セルゲイ・ラフマニノフ。この記念の年に注目のラフマニノフ・アルバムをご紹介します。

ベルリン・フィル・レコーディングスのラフマニノフ生誕150周年記念アルバム第1弾!
ペトレンコとゲルシュタインによるピアノ協奏曲第2番!2023年9月上旬発売予定

『ラフマニノフ150』
キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)

キリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
BERLINER PHILHARMONIKER RECORDINGS/キングインターナショナル

SACDハイブリッド KKC6741 輸入盤国内仕様日本語解説付 9月上旬発売予定

 ★ラフマニノフ生誕150 周年を記念して「ベルリン・フィル・レコーディングス」から特別なアルバムがリリースされます。第1 弾はピアニスト、キリル・ゲルシュタインをフィーチャーした内容。これまでにもフランク・ペーター・ツィンマーマンなどソリストに焦点を当てたディスクがリリースされていますが、今回はゲルシュタインの独奏を含む構成となっています。
まずは、ベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うヴァルトビューネ・コンサートの2022年ライヴ録音。急病のダニール・トリフォノフに代わってキリル・ゲルシュタインが登場。2016年のベルリン・フィル・デビューと同じ演目ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏しました。ゲルシュタインは出演が決まった際に、指揮者キリル・ペトレンコと2時間半のミーティングを行ったといいます。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のような有名な楽曲では、普通はそれほど打合せをすることはないそうですが、今回ペトレンコとゲルシュタインは互いの音楽観について徹底的に話し合ったそう。ゲルシュタインは、ペトレンコのどんなときも作品に敬意を払い、真摯に音楽作品と向き合い、再考する姿勢に感銘を受けたといいます。2022 年のヴァルトビューネはオール・ロシアプログラムで組まれており、シーズンを鮮やかに締めくくるコンサートでもありながら、ペトレンコの世界情勢に対するメッセージ性も含んだ内容と言えるでしょう。そして本番は、冒頭の鐘の音を模したピアノの和音。言わずと知れた10 度の音程は、ゲルシュタインの大きな手で難なく弾きこなし、第2 楽章の夢見るような美しい旋律、繊細なカデンツァ、第3楽章ではピアノの華麗な走句を展開しながら、ドラマティックなクライマックスへと突き進んでいきます。心の奥底まで響くラフマニノフの美しさ溢れる演奏となっています。
ゲルシュタインはこのアルバムに収録するソロ作品を考える際に、ピアノ協奏曲第2 番という中期の傑作を核としながらも、初期から後期の作品を網羅した生誕150 周年にふさわしい内容となるように選曲したといいます。まず、ポスト・チャイコフスキーを思わせる初期の傑作、幻想的小品集から「メロディ」。そして非常に親交の深かった20 世紀前半を代表するヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーに関わる2 曲を収録。クライスラーの名作『愛の悲しみ』のラフマニノフによるピアノ編曲版と、クライスラーに献呈した「コレッリの主題による変奏曲」です。最後は歌曲「6 つの歌」より第3 曲「夜の静けさに」をゲルシュタインによるピアノ編曲で収録しています。これらのソロ作品は、ベルリンのフィルハーモニー大ホールで特別に録音され、消え入るようなピアニッシモに至るまで美しく音を捉えています。
カバー写真:トーマス・シュトゥルート
キングインターナショナル

キリル・ゲルシュタイン
1979 年ロシアのヴォロネジ生まれ。両親が聴いていたレコードの影響でジャズを独学で学ぶ。ディジー・ガレスピーやオスカー・ピーターソンに大きな影響を受ける。選ばれし子供(「ギフト」)が入学できる音楽学校で教育を受け、14 歳で渡米し、史上最年少でバークリー音楽大学の学生となる。はじめはジャズ、その後、16歳からクラシックに集中するようになる。ニューヨークのマンハッタン音楽院でソロモン・ミコフスキーに師事、その後ドミトリー・バシキーロフ(マドリッド)とフェレンツ・ラードシュ(ブダペスト)らに師事。
2001年、エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞。同年第10回アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクール優勝。2002年、第6回ギルモア・ヤング・アーティスト・アワードを受賞。その賞金をもとに、ティモ・アンドレス、チック・コリア、アレクサンダー・ゲール、オリヴァー・ナッセン、ブラッド・メルドーらに新曲の委嘱もしている。
また、音楽家にとって教育に携わることは不可欠と考え、2007年から2017年の間、シュトゥットガルト音楽大学でピアノ・クラスを指導した。2018年10月には、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でピアノの教授に就任。さらに、クロンベルク・アカデミーの新設の「サー・アンドラーシュ・シフ・パフォーマンス・プログ
ラム・フォー・ヤング・アーティスツ」でも後進の指導にあたっている。

収録情報

ラフマニノフ150
セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)
・ピアノ協奏曲第2 番ハ短調作品18 (31’07)*
・「メロディー」~幻想的ピアノ小品集op.3 より 3番( 4’24)
・愛の悲しみ クライスラー/ラフマニノフ編曲
・コレルリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42 (17’48)
・「 夜の静けさに」6つの歌 op.4 ニ長調ゲルシュタイン編曲

キリル・ゲルシュタイン(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団* キリル・ペトレンコ(指揮)*
録音:2022年6月25日、ヴァルトビューネ、ベルリン(協奏曲)
2023年2月6日、フィルハーモニー、ベルリン(独奏曲)

ベルリン・フィルの自主レーベル「ベルリン・フィル・レコーディングス」からラフマニノフ生誕150周年記念リリースがスタート!その第1弾として、2022年のヴァルトビューネでの録音となる名曲「ピアノ協奏曲第2番」が登場します。指揮はもちろん、首席指揮者のキリル・ペトレンコ。ピアノは急病で出演できなくなったダニール・トリフォノフの代役キリル・ゲルシュタイン。急遽の組み合わせにもかかわらず、異例なほどの長時間の打ち合わせをしたという両者の息がぴったりあった名演となっています。ベルリン・フィルの豪華なサウンドもさすがです。またカップリングとして、ゲルシュタインによるラフマニノフのピアノ独奏曲を収録。ラフマニノフの盟友クライスラーの「愛の悲しみ」のラフマニノフ編曲版や、ゲルシュタイン自ら編曲したラフマニノフの歌曲などメインとなるピアノ協奏曲第2番にあわせて自ら選曲したそうです。ベルリン・フィルがおくるラフマニノフ・イヤーのリリースにご期待ください!(山野楽器スタッフ)

世界が注目するピアニスト、藤田真央と巨匠シャイーの共演が映像に!

『ルツェルン音楽祭2022~ラフマニノフ/藤田真央&リッカルド・シャイー』
藤田真央(ピアノ)

リッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
ACCENTUS MUSIC/キングインターナショナル

ブルーレイ KKC9803 輸入盤国内仕様
DVD KKC9804 輸入盤国内仕様

 今、飛ぶ鳥を落とす勢いのピアニスト藤田真央。2022年ルツェルン音楽祭でのデビュー公演が遂に映像化!藤田真央にとって大きな飛躍を遂げた2022年のハイライトでもあったルツェルン音楽祭、そのデビュー公演とあってクラシックファンの注目を大いに集めていただけに見逃せないリリースとなります。さらに、現代の楽壇を代表する巨匠リッカルド・シャイーと、世界の名だたる名手達が集うヴィルトゥオーゾ・オーケストラ、ルツェルン祝祭管弦楽団との共演とあってファン垂涎のコンサート映像です。
藤田真央とリッカルド・シャイーは2022年3月に初共演、その後すぐにシャイーのオファーにより2022年8月ルツェルン音楽祭でのコンサートが実現。ルツェルン音楽祭は、1938年トスカニーニ指揮で始まり、2003年にクラウディオ・アバドがルツェルン祝祭管弦楽団を創設するなど、ヨーロッパ屈指の伝統と格式を誇る
音楽祭。藤田真央は当時23歳の若きピアニストとして巨匠指揮者シャイーから大抜擢され、見事な演奏で聴衆を魅了、音楽祭の輝かしい歴史に新たな1ページを刻み込みました。
 演目は、2023年に生誕150年を迎えた作曲家ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。映画やドラマなどで多く使われており、クラシック音楽ファンだけではなく広く知られる名曲。ラフマニノフは、4つのピアノ協奏曲を作曲しましたが、この第2番は最も人気が高く演奏機会も多い作品です。重厚な第1楽章、甘く切ない美しい旋律が印象的な第2楽章、圧巻の盛り上がりをみせる第3楽章と聴きどころが満載。オーケストラの豊かな抒情性と重厚な響き、そして何と言っても藤田真央の自在な表現力そして煌めく音色は、ルツェルンの聴衆から熱狂的に受け入れられました。
 後半は同じくラフマニノフの交響曲第2番。濃厚な響きに甘美で切ないメロディーに彩られたラフマニノフらしい楽曲で、特に第3楽章のアダージョの旋律は白眉。シャイーは、最高レベルのテクニックをもつルツェルン祝祭管から余すところなく豊かな表現力を引き出し見事にまとめあげています。(メーカーコメント)

収録情報

ラフマニノフ:
ピアノ協奏曲第2 番ハ短調Op.18
交響曲第2 番ホ短調Op.27
【アンコール(藤田真央)】
バッハ(ラフマニノフ編曲):無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3 番 ホ長調
BWV1006より「ガヴォット」

藤田真央(ピアノ)
リッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
映像監督:ウテ・フォイデル
プロデューサー:ポール・スマチュニュイ
収録:2022年8月13日、ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター、コンサート・ホール(ルツェルン音楽祭ライヴ)

今や世界が注目するピアニストとなった藤田真央。テレビでもドキュメンタリーが放映されたルツェルン音楽祭デビューの模様の映像商品です。ラフマニノフの名曲に新たな息吹をもたらした圧巻の名演です!またオーケストラのメンバーも豪華で、カラヤン時代の晩年からアバド時代にかけてベルリン・フィルの首席を務めたヴィオラのヴォルフラム・クリスト、ハーゲン四重奏団のチェリスト、クレメンス・ハーゲン、スウェーデン放送響とマーラー室内管の首席で、ソリストとしても活躍するダブルベースのリック・ストーティン、木管フルートの名手ジャック・ズーン、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管の首席で、ソリストとしても録音の多いクラリネットのアレッサンドロ・カルボナーレ、フランクフルト放送響の首席として長年活躍し、数多くのソロ・アルバムをリリースしているドイツのトランペット奏者ラインホルト・フリードリヒ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管の首席トロンボーン奏者ヨルゲン・ファン・ライエンなどなど、世界中からスター演奏家が集い、藤田真央のすばらしい演奏に花を添えています。こうした名手たちの顔を確認するのもこの映像の楽しみでしょう。(山野楽器スタッフ)

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