ウィリアム・バード没後400年記念特集

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イギリスのルネサンス時代の大作曲家ウィリアム・バードが2023年で没後400年となります。王政と国の宗教が大きく揺れ動いた当時のイギリスで、自身信仰を貫いたウィリアム・バードの多彩な音楽は、イギリスを中心に、現在でも歌い継がれています。ここでは没後400年記念盤を中心にバードの作品のすばらしい録音をご紹介します。

妙なる美しさで調和するソプラノ、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバ、そしてリュート!絶美のバード・アルバム誕生!

『バードの翼の上で~ウィリアム・バードとその後に活躍した作曲家たち』
ドロテー・ミールズ&マグダレーネ・ハラー(ソプラノ)
坂本龍右(リュート)
ボレアス・カルテット・ブレーメン(リコーダー四重奏団)
ハトホル・コンソート(ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソート)
録音:2022年12月 聖コスマ&ダミアン教会、ルンセン(ドイツ)
CD AUDITE AU-97818 輸入盤
2023年11月中旬発売予定

優秀な録音で世界的に著名なドイツのレーベルAUDITEより、新進気鋭のドイツのリコーダー四重奏団、ボレアス・カルテット・ブレーメンがウィリアム・バード没後400年を記念するアルバムをリリース!
 『On Byrd’s Wings(バードの翼の上で)』とはもちろん、鳥(Bird)と作曲家の名前のバード(Byrd)をかけたもので、バードの生前からこのような表現はされていたようです。それだけ、バードの音楽が鳥の歌のように美しいものだと認識されていたのでしょう。
 ボレアス・カルテット・ブレーメンのアルバムは、ただバードの作品を並べたものではなく、周辺の作曲家へのバードの影響にも着目した大変凝った内容で聴き手を飽きさせません。バードの楽曲は、教会音楽、リュート歌曲、コンソート・ミュージックなど、幅広い曲目から選曲。リコーダー四重奏を中心に、曲によって、声楽(ソプラノ)、リュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソートで演奏しています。そして、バードとほぼ同時代に活躍したヘンリー・ローズ、トマス・キャンピオン、ローバート・ジョンソン、トマス・トムキンズ、トマス・シンプソン、オーランド・ギボンズというイングランドの作曲家の作品を混ぜ合わせた凝った内容のアルバムに仕立てているのです。
 ソプラノ歌手には、ボレアス・カルテット・ブレーメンがこれまで共演をしているドロテー・ミールズとマグダレーネ・ハラーが参加。現代ドイツ古楽界で最高峰のソプラノ二人の歌は、清新で鮮烈。リコーダー四重奏やリュート、ヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソートとも相性抜群で、巧みに溶け合いながら、絶妙な調和を持った響きを聴かせてくれます。その美しさは格別です。バランス感覚に優れたヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソート、ハトホル・コンソートの演奏もすばらしく、日本内外で大活躍中のリュート奏者、坂本龍右の表現力も卓越しています。特にミールズとハラーのソプラノと絶妙な掛け合いと溶け合いを聴かせるヘンリー・ロウズの楽曲(②)は格別です。
 バードのアルバムは、アニバーサリー・イヤーということもあり、数多くの優れたディスクが発売されてきていますが、その中でもアルバム・コンセプト、選曲、演奏と抜群のセンスを誇るこの1枚は、バードの作品のアルバムを語る上では欠かせないものになるでしょう。バードの魅力と同時代のイギリス音楽の魅力満載のこのCDをお聴き逃しなく!(須田)

収録曲目

①ウィリアム・バード:おお神よ、われをあわれみ
②ヘンリー・ローズ:口づけの対話
③ウィリアム・バード:「主にして日なるキリストよ」第3 番(4 声)
④トマス・キャンピオン:妖精の女王プロセルピナ
⑤ロバート・ジョンソン:サテュロスの踊り
⑥トマス・トムキンズ:パヴァーヌ(5 声)
⑦ウィリアム・バード:ホブ、その人は誰なんだい?
⑧ウィリアム・バード:喜ばしき歌もて勝利を祝え
⑨ウィリアム・バード:「主にして日なるキリストよ」第2 番(4 声)
⑩ウィリアム・バード:天使は優雅なる言葉にて(4 声)
⑪ウィリアム・バード:おお主よ、いかに空しき
⑫ウィリアム・バード:イン・ノミネ(5 声)
⑬ウィリアム・バード:ファンタジア(6 声)
⑭ウィリアム・バード:処女マリアの子宮から
⑮ – ⑱トマス・シンプソン:ターフェル・コンソートからの組曲
⑲オーランド・ギボンズ:見よ、御言葉は肉体となりぬ

ドロテー・ミールズ(ソプラノ)①②④⑦⑧⑪⑭⑲
マグダレーネ・ハラー(ソプラノ)①②⑦⑧⑭⑲
坂本龍右(リュート)①②④⑥- ⑧⑪⑭⑲
ボレアス・カルテット・ブレーメン(リコーダー四重奏団)
【ジン-ジュー・ペク、エリザベト・シャンポリオン、ユリア・フリッツ、ルイーゼ・マンスケ】①③⑤-⑨⑪-⑲
ハトホル・コンソート
【ロミーナ・リシュカ(ディスカント&バス・ガンバ②⑪)、リアム・フェンリー(アルト・ガンバ)、イレーネ・クライン(テナー・ガンバ)、リアム・バーン(バス・ガンバ)】①⑥- ⑧⑩⑫-⑭⑲
セッション録音:2022年12月5-9日/聖コスマ&ダミアン教会、ルンセン(ドイツ)
レコーディング・プロデューサー、マスタリング、エディティング:ジーモン・ベッケンホーフ
エグゼクティヴ・プロデューサー:ルトガー・ベッケンホーフ(audite)

心に染み入るバードのコンソート・ソング&ミュージック

『ウィリアム・バードの名誉』
ヘレン・チャールストン(メゾ・ソプラノ)

チェリス・ヴィオール・コンソート(チェリス・コンソート・オブ・ヴァイオルズ)
CD BIS BISSA2663  輸入盤 

 16世紀後半から17世紀前半にかけてイギリス音楽の中心にいた大作曲家ウィリアム・バードの没後400年を記念アルバム。イギリスの気鋭のヴィオラ・ダ・ガンバ・コンソート、チェリス・ヴィオール・コンソートが、イギリスの若き実力派メゾ・ソプラノ、ヘレン・チャールストンを迎えてのコンソート・ソング&コンソート・ミュージック集です。
 ウィリアム・バードの作品の中心を占めるのは3声、4声、5声という3つのミサ曲や傑作「アヴェ・ヴェルム・コルプス」などの教会音楽です。王や国の都合で国の宗教が揺れていた時代。国教がイングランド国教会に定められて以降も、王立礼拝堂の音楽家であったにも関わらず、カトリックの信仰を貫いたバードですので、その強い信仰心に基づくラテン語による教会音楽は現代人の心をもとらえる敬虔な美しさを持っています。ですが、バードは世俗音楽にも美しい作品を数多く残しています。特にヴィオラ・ダ・ガンバ(ヴァイオル、ヴィオール)の合奏(コンソート)とともに歌われる歌曲、いわゆるコンソート・ソングには名作が多く、このアルバムにはそうした極めて美しいコンソート・ソングが収録されています。英語詩の語感を音楽に巧みに乗せ、言葉と音楽を融合させるその作曲技法はそれまでのイギリスの伝統に基づくものですが、バードの天性の旋律に対する鋭い感覚と卓越した対位法の扱いが、バードの作品を特別なものにしています。それらはカトリックの信仰を貫いた宗教人としてのバードの側面とは異なる「人間ウィリアム・バード」の姿を映し出したものなのかもしれません。
 このアルバムでバードの歌曲をこよなく美しく歌うヘレン・チャールストンは、2018年に、ロンドン・ヘンデル歌唱コンクールで第1位を獲得したメゾ・ソプラノで、BBCの2021-2023のニュー・ジェネレーション・アーティストにも選出されるなど、今、イギリスで最も注目を集める歌手の一人です。繊細で清冽な歌声はバードの音楽の魅力を存分に伝えているものでしょう。フレットワークなど世界最高峰のヴァイオル・コンソートを輩出しているイギリスにおいて、比較的若いメンバーから成るチェリスですが、その実力は一級品。イギリスのコンソートが代々継承するアンサンブルの精度はもちろん、美しい楽器の音色、アンサンブルのハーモニー、統一されたアーティキュレーションは、イギリスのベテランたちによるコンソートに匹敵する実力と言えるでしょう。コンソート・ソングでは、ヘレン・チャールストンの歌を誠実に支える声とのアンサンブルが絶妙です。器楽のみのコンソート・ミュージックでは、まるで歌詞があるかのように各パートが歌心あふれる演奏を聴かせてくれます。教会音楽に匹敵するバードの「崇高なる」世俗音楽の世界に浸れる格好の一枚です。
 ちなみにCDジャケットはアルブレヒト・デューラーの美しい水彩画「青いローラー・カナリアの翼」。大変美しい色彩は、バードの音楽の色彩感と呼応するかのようです。

収録曲目

「ウィリアム・バードの名誉 」

ウィリアム・バード(c.1540-1623):
①「汝詩人の友よ(Thou poet’s friend)」
②4声のイン・オミネ第1番
③「哀れなアルビヌス(Wretched Albinus)」
④6声のファンタジー第2番
⑤「白百合とともに(With lilies whites)」
⑥5声のファンタジー:ブラウニング「木々の葉は青く(Browning ‘The Leaves be Greene’)」
⑦「この心地よく楽しい五月(This sweet and merry month of May)」
⑧「おお主よ、御身のしもべエリザベスを女王に(O Lord, make thy servant, Elizabeth)」
⑨「すべて海のように(All as a sea, the world no other is)」
⑩5声のファンタジー
⑪「悲しみよ、永遠にわれに来たれ(Come to me, grief, for ever)」
⑫「セレンジャーのラウンド(Sellenger’s Round)(arr. F. H. Mountney and Walter Bergmann)」
⑬「幸なるかな主を恐れる者(Blessed is he that fears the Lord)」
⑭「なぜ私は紙とインクとペンを使うか(Why do I use my paper, ink and pen)」
⑮6声のファンタジー第1番
⑯「ああ、おろかな魂よ!(Ah silly soul!)」
⑰「主に向かいて高らかに喜べ(Rejoice unto the Lord)」
⑱4声のファンタジー第1番
⑲「汝、聖なるミューズよ(Ye sacred Muses)」

チェリス・ヴィオール・コンソート
 イブラヒム・アジズ(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)
 アリソン・キンダー(トレブル・ヴィオール、テナー・ヴィオール)
 ケイト・コンウェイ(テナー・ヴィオール)
 サム・スタドレン(テナー・ヴィオール、バス・ヴィオール)
 ジェニファー・ブロック(バス・ヴィオール)
 ハリー・バーコック(テナー・ヴィオール)④⑮
ヘレン・チャールストン(メゾ・ソプラノ)①③⑤⑦⑧⑨⑪⑬⑭⑯⑰⑲

[楽器 Aziz: Treble viol by Shem Mackey 2017; Tenor viol by Trevor Skeggs 2008/Kinder: Treble viol by Robert Eyland 1988; Tenor viol by Michael Metcalfe 1984/Conway: Tenor viol by Renate Fink 2014/Stadlen: Tenor viol by Michael Heale; Bass viol by Jane Julier 2017/Bullock: Bass viol by Renate Fink 2007/Buckoke: Tenor viol by Agnieszka Nalazek 2021]
録音:2022年11月7~9日/セント・マーティン教会、イースト・ウッドヘイ、ハンプシャー、イングランド

ザ・シックスティーンが歌うバード晩年の作品集

『バード:詩篇、歌曲およびソネット集(1611)』
ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン、フレットワーク

CD CORO PCOR16193(2CD)  輸入盤国内仕様 

 16世紀後半から17世紀前半にかけてイギリス音楽の中心にいた大作曲家ウィリアム・バードの没後400年を記念したザ・シックスティーンによるアルバム。
 『詩篇、歌曲およびソネット集』は1611年に出版されたバードの生前の最後の出版となった曲集です。宗教的な作品から世俗作品まで幅広いジャンルと、合唱から独唱、器楽を含むものまで多様なスタイルの作品が収められています。まさにバードの音楽生涯の集大成と言える充実した曲集です。
 ザ・シックスティーンの実力派ぞろいの歌手たちは、精緻なアンサンブルと高い表現力でバードの作品の個々の魅力を際立たせることに成功しています。イギリスが誇るヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団、フレットワークの共演も演奏に花を添えています。バードの作品の中でも比較的録音の珍しい曲集の全力録音をイギリスの至宝と呼べる合唱団の演奏でお楽しみください。

収録曲目

ウィリアム・バード::詩篇、歌曲およびソネット集(1611)
鷲の力は飛ぶ鳥を征服する
甘い言葉でうれしがらせる話には用心なさい
冬の寒さに木や茂みは葉を落とし
Whereat an ant
眺める者は飛び上がり
われらが主に新しき歌を歌え
かつてわれは若かりき
水晶の塔と
この心地よく楽しい五月
のろのろと眠らずに
うわべだけの友は
目覚めるのだ、我が目よ
やって来い、陽気な若者たちよ
人生とは何なのか
ファンタジア
われら来たりて主に喜びの声をあげん
退け、我が心よ
主よ、起き上がり、安息の地へと進みたまえ
来たれ、悲しみに沈んだオルフェウスよ
われら陽気にわれらが力成る神に向かいて歌わん
Blow up the trumpet
花の冠をかぶった美しいアマリリスを僕は見た
欲望に執着するのは愚かなこと
全地よ、神に向かいて歓呼せよ
おお神よ、われをあわれみ
ファンタジア
今日キリストは生まれたまいぬ
おお、快い太陽を導く神よ
すべての国々よ、われらの主をたたえよ
おお主よ、われらをとらわれの身より
ああ、内気な心よ
死ぬべき人間がする苦労というのは何とむなしいことか

ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン、フレットワーク
ハリー・クリストファーズ(指揮)

録音:2021年6月14日-17日、セント・オーガスティン教会
(ロンドン)

注目の男性ヴォーカルグループが歌うバードのラテン語の教会音楽集

『バード:5声のミサ曲』
オワイン・パーク指揮ジェズアルド・シックス
録音:2022年6月&9月、オール・ハロウズ教会(イギリス、ロンドン)
HYPERION/東京エムプラス PCDA68416
 輸入盤国内仕様

 2014年に結成されたイギリス男性声楽アンサンブルの新星グループ、ジェズアルド・シックスによるウィリアム・バード没後400年記念盤です。バードの傑作、5声のミサ曲を中心に、ラテン語による作品を織り交ぜながら構成したプログラムです。バードの最高傑作とされる「アヴェ・ヴェルム・コルプス」も収録。また「エレミアの哀歌」はさまざまな資料からオワイン・パーク自身が不足するパートを補って再構成。カトリックの信仰を貫いたバードの敬虔な祈りが込められた音楽を、ジェズアルド・シックスによるすばらしい歌唱で聴くことのできる録音です。

収録情報

ウィリアム・バード(1539/40-1623):
アヴェ・ヴェルム・コルプス
日々自らの罪に悩まされたるわれらは
5声のミサ曲より キリエ、グローリア
悲しみと不安が
5声のミサ曲より クレド
アヴェ・マリア
5声のミサ曲より サンクトゥス、ベネディクトゥス
死の悲しみがわれをとりまく
5声のミサ曲よりアニュス・デイ
よりよき生活のうちに
エレミアの哀歌(失われた声部の再構築:オワイン・パーク)

ジェズアルド・シックス
ガイ・ジェームズ(カウンターテナー)ジョゼフ・ウィックス(テノール)
ジョシュ・クーター(テノール)マイケル・クラドック(バリトン)、
サミュエル・ミッチェル(バス)オワイン・パーク(指揮、バス)


録音:2022年6月&9月、オール・ハロウズ教会(イギリス、ロンドン)

気鋭の奏者がピアノで奏でるバードの作品集

『バード:パヴァンとガリアード、変奏曲とグラウンド集』
ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)
録音:2020年1月27日-30日、ポットン・ホール(イギリス)
CD AVIE/東京エムプラス OAV2574(2CD)  輸入盤国内仕様

 南アフリカ出身で、現在はロンドンを拠点に演奏活動を行い、英国王立音楽アカデミー(RAM)のフェローとロンドン大学の教授である気鋭のピアニスト、ダニエル=ベン・ピエナール。古典派のピアノ作品を得意とするピエナールのもう一つの得意分野がルネサンス・バロック音楽で、一般的にはチェンバロのレパートリーとなっている作品の数々をモダン・ピアノで演奏し、新鮮な驚きを提供しています。ここではバードのパヴァーヌやガリアード、グラウンドといった鍵盤のための作品をピアノ(スタインウェイ モデルD)で演奏しています。バードをピアノで演奏するというとグレン・グールドのアルバムが有名ですが、ピエナールはピリオド楽器による演奏も参考にしながら、スタインウェイの特性も生かし、考え抜かれた解釈でバードの魅力的な作品をモダン・ピアノで再現しています。モダン・ピアノによるレパートリーを広げるアルバムとしても注目の内容です。

収録曲目

ウィリアム・バード:
パヴァンハ短調 MB 29a
ガリアードハ短調 MB 29b
パヴァント長調 MB 71a
ガリアードト長調 MB71b
パヴァンイ短調 MB 14a
ガリアードイ短調 MB 14b
パヴァンハ長調 MB 30a
ガリアードハ長調 MB 30b
パヴァンハ短調 MB 31a
ガリアードハ短調 MB 31b
パヴァンハ長調 MB 32a
ガリアードハ長調 MB 32b
セリンジャーのラウンド MB 84
ホーンパイプ MB 39
おお、わが恋人よMB 83
ジョン、今すぐ私にキスして MB 81
カリーノ・カスチュラーミ MB 35
パヴァン~ カノン2 in 1 MB 74
パヴァンイ短調 MB 17
パッサメッツォ・パヴァン MB 2a
パッサメッツォ・ガリアード MB 2b
Rowland, or Lord Willoughby’s Welcome Home MB 7
Qui Passe: for my Lady Nevell MB 19
ヒュー・アシュトンのグラウンドもしくはトレジャンのグランド MB 20
貴婦人ネヴェルのグラウンド MB 57
パヴァン~ サー・ウィリアム・ピーター MB3a
ガリアード~ サー・ウィリアム・ピーター MB 3b
ガリアード~ Mistress MaryBrownlow
パヴァン~ ソールズベリー伯爵 MB 15a
ガリアード~ ソールズベリー伯爵 MB 15b
第2ガリアード~ソールズベリー伯爵 MB 15c
Go from my Window Now
第2グラウンド MB 42
The Woods so Wild MB 85
ウォルシンガム MB 8
鐘 MB 38
クァドラン・パヴァン MB 70a
クァドラン・ガリアード MB 70b
カーマンの口笛 MB 36

ダニエル=ベン・ピエナール(ピアノ)

イギリスの実力派ヴォーカル・アンサンブルによるバードの作品集

『ザ・ゴールデン・ルネサンス~ウィリアム・バード:作品集』
スティレ・アンティコ
録音:2022年5月13日-15日 ロンドン、オール・ハロウズ・ゴスペル・オーク
CD DECCA 485-3951  輸入盤

 結成15年を超えるイギリスの実力派ヴォーカル・アンサンブル、スティレ・アンティコによるバードの没後400年記念盤。『4声のミサ曲』を中心に、ラテン語の教会音楽集『グラドゥアリア』などから楽曲を選曲し、聖母被昇天の典礼音楽を再現するような構成としています。スティレ・アンティコの清冽な歌声は、バードの音楽の魅力を一層引き立てるでしょう。

収録曲目

ウィリアム・バード:
1.『詩篇、歌曲とソネット集』より「退け、我が心よ」
2.すべての者よ、主に向かいて喜ばん
3-4.『4声のためのミサ曲』より3) 第1曲:キリエ、4) 第2曲:グローリア
5.『グラドゥアリア』第1巻より「マリアは天に昇らされたまいぬー真実のゆえに」
6.『4声のためのミサ曲』より第3曲:クレド
7. 奉献唱:マリアは天に昇らされたまいぬ
8.『4声のためのミサ曲』より第4曲:サンクトゥス&ベネディクトゥス
9.『グラドゥアリア』第1巻より「奉献唱:良い方を」
10.『4声のためのミサ曲』より第5曲:アニュス・デイ、
11. おお主よ、われらをとらわれの身より
12. 諸々の異邦人よ、主をほめまつれ
13. 主をほめ讃えよ(ラウダーテ・ドミヌム)
14. 主よ、認めたまえ

スティレ・アンティコ

ザ・シックスティーンが歌うバードの世界

『バード:4声のミサ曲&5声のミサ曲』
ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン
録音:1988年9月&1989年9月 ボックスグローヴ・プライオリー、チチェスター、イギリス
CD WARNER WPCS-16228/9(2CD) 国内盤

 世界最高峰の合唱団として、高い知名度を誇るザ・シックスティーンが20世紀末に録音したバードのミサ曲を中心とした作品を収録した2015年発売の国内盤。20年以上前の録音で、ザ・シックスティーンのメンバーも現在とはかなり異なりますが、その歌唱は今聴いても圧巻!圧倒的な人間の声の力を感じさせるザ・シックスティーンの歌唱は、数多くの優れた合唱団や古楽グループによるウィリアム・バードの作品を収めたアルバムの中でも最高の一つと呼べるものでしょう。バードのアニバーサリー・イヤーにぜひ、このすばらしい録音をご堪能ください!

収録曲目

(Disc 1)
ウィリアム・バード(1543 – 1623):
1 汝、主を愛せよ
2 苦悩のとき、主に叫ぶと
五声のミサ曲 -「グラドゥアリア」による諸聖人の祝日の固有文聖歌つき
3 入祭唱 みな主において喜び
4 キリエ
5 グローリア
6 昇階唱 主を畏れよ
7 クレド
8 奉献唱 義人たちの霊魂は
9 サンクトゥス
10 ベネディクトゥス
11 アニュス・デイ
12 聖体拝領唱 幸いなるかな、心の清い人

(Disc 2)
1 フィリップ・デ・モンテ:バビロンの流れのほとりにて

ウィリアム・バード:
2 どうして歌えようか
3 羊の牧者
4 汝が地上にてつなぐものはみな
5 きょう、シモン・ペトロは

ウィリアム・バード:四声のミサ曲 -「グラドゥアリア」による使徒聖ペトロ、聖パウロの祝日の固有文聖歌つき
6 入祭唱 いまこそ私は
7 キリエ
8 グローリア
9 昇階唱 かしらと立てたまう
10 アレルヤ唱 -”汝はペトロなり”より
11 クレド
12 奉献唱 かしらと立てたまう
13 サンクトゥス
14 ベネディクトゥス
15 アニュス・デイ
16 聖体拝領唱 汝はペトロなり

ハリー・クリストファーズ指揮ザ・シックスティーン
録音:
Disc1 1988年9月、ボックスグローヴ・プライオリー、チチェスター、イギリス
Disc2 1989年9月、ボックスグローヴ・プライオリー、チチェスター、イギリス 

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