アーティスト特集~アリーナ・イブラギモヴァ~『テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア』

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『テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア』

テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア
ファンタジア第1番変ロ長調 TWV 40:14
ファンタジア第2番ト長調 TWV 40:15
ファンタジア第3番ヘ短調 TWV 40:16
ファンタジア第4番ニ長調 TWV 40:17
ファンタジア第5番イ長調 TWV 40:18
ファンタジア第6番ホ短調 TWV 40:19
ファンタジア第7番変ホ長調 TWV 40:20
ファンタジア第8番ホ長調 TWV 40:21
ファンタジア第9番ロ短調 TWV 40:22
ファンタジア第10番ニ長調 TWV 40:23
ファンタジア第11番ヘ長調 TWV 40:24
ファンタジア第12番イ短調 TWV 40:25

アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)

録音:2021年4月5日-7日ヘンリー・ウッド・ホール(ロンドン)

HYPERION PCDA68384
輸入盤国内仕様

 バロック音楽から現代の委嘱作品まで、その作曲時代にあったさまざまな演奏法で自然と弾きこなす注目のヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ。無伴奏ヴァイオリンの名作として、これまでバッハ、イザイ、パガニーニといった有名作品を録音してきた彼女が2021年、コロナ禍の中、録音に選んだ作曲家がテレマンでした。あらゆる楽器のためにその楽器の特性を生かした作品を残したテレマンによるヴァイオリン1本のための書かれたこの曲は、バッハと並ぶ後期バロックの無伴奏ヴァイオリン作品の傑作ながら、バッハ作品と比較するとその録音数は天と地のさほどあり、まだまだ適切な評価をされているとは言えない状況にあります。2010年代になって、優れたピリオド楽器奏者による演奏も増え始めましたが、その中でもこのイブラギモヴァによる録音は、大きな話題を呼びました。イブラギモヴァの持つ抜群の表現力がテレマンの音楽と見事にマッチし、作品のポテンシャルが最大限に発揮されています。またこの録音では、Jumpstart Jr. Foundationから貸与されたアンドレア・アマティ1570年製のヴァイオリンを使用している点も注目されます。‟ヴァイオリンの妖精”が、450年前に製作された銘器を操って、テレマンの名作の真価を問うた大注目のアルバムです。

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