アーティスト特集~アリーナ・イブラギモヴァ~『メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集』

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『メンデルスゾーン:ヴァイオリン・ソナタ集』

メンデルスゾーン:
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q26(1838)
ヴァイオリン・ソナタ ヘ短調 Op.4 / MWV Q12(1823)
ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 MWV Q7(1820)
ヴァイオリン・ソナタ ニ調 MWV Q18(断片、恐らく1820年代後半)

アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

録音:2021年1月19日-21日 殉教者聖サイラス教会 (ケンティッシュ・タウン、ロンドン)

HYPERION PCDA68322
輸入盤国内仕様

 ❝ヴァイオリンの妖精❞、アリーナ・イブラギモヴァと厚い信頼関係を築いているピアニスト、セドリック・ティベルギアンによるデュオは、さまざまな名盤を生み出していますが、このメンデルスゾーンもそうした中の1枚。
 メンデルスゾーンのヴァイオリン音楽と言えば、ヴァイオリン協奏曲が突出して有名ですが、今回の録音では、唯一生前に出版されたOp.4のヘ短調ソナタに加え、メニューインが発掘・校訂・出版した1838年作曲のヘ長調ソナタ(ここではメニューインが大幅に手を加えていない、オリジナル版を収録)、1820年(メンデルスゾーンが11歳頃)に書かれたヘ長調ソナタ、そして1820年代後半に着手され第1楽章の断片だけが残されたニ長調/ニ短調のソナタと、ヴァイオリンとピアノのためのソナタを集めた内容となっています。幼い時から神童として知られ、幼齢とは思えない充実した作品を作曲していたメンデルスゾーン。ここに収録された4曲のうち、3曲は10代の作品ですが、若書きの瑞々しさとナイーヴさに構成の妙が同居した充実の作品群となっています。
 イブラギモヴァとティベルギアンは、精細な表現と美しい音色、ハーモニーで、メンデルスゾーンの比較的録音の珍しいこれらの作品を奏でています。メンデルスゾーンという作曲家のイメージの刷新を促す名盤です。

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